島津製作所の中本晃社長が語る、カンブリア宮殿「見えないものが見える!測れる!ニッポンのものづくりを支える最先端の老舗企業」視聴レビュー

2002年に社員の田中耕一氏がノーベル化学賞を受賞したことでも有名な株式会社島津製作所(東証1部上場、証券コード:7701)の中本晃社長が2015年2月26日(木)放送のカンブリア宮殿「見えないものが見える!測れる!ニッポンのものづくりを支える最先端の老舗企業」に登場され、世の役に立ってこそ本当の価値が生まれると語られていました。

番組冒頭、売上No1のビール「スーパードライ」で有名なアサヒグループホールディングス株式会社のビールを分析する最先端機械として、島津製作所の液体成分分析機が紹介されていました。この液体成分分析機を開発したのが、現社長の田中耕一(なかもと・あきら)氏です。

明治時代に京都で創業した島津製作所は“見えないモノを見る、計る”分析・計測機器を500種類以上も製造する専門メーカーです。マイクロフォーカスX線CTでTOTOの人気シャワーヘッド開発に貢献するなど、企業ニーズに応えた製品を生み出しています。

島津製作所は食品メーカーで活躍する歯ごたえを計る機械や、調べたい物質を元素レベルで分析できる装置まで、BtoBビジネスで年商3000億円という世界に誇る分析計測機器メーカーでもあります。ノーベル賞を受賞した田中耕一氏の業績もタンパク質を分析計測するための方法でした。

島津製作所の創業者、島津源蔵は元々仏具職人でしたが明治期に西洋から入ってきた科学に興味を持ち、科学を教育するための理化学実験道具の製造に乗り出します。そして2代目の島津源蔵は父親の影響から、日本で初めてエックス線撮影に成功するなど、事業分野を医療分析機器へ広げていきます。

京都発祥の企業と言えば、島津製作所以外にもオムロンや村田製作所、堀場製作所、京セラ、日本電産等などのメーカーが多数あります。京都というのは発明家を育てる土壌がある都市なのかもしれません。

島津製作所と浜松医大が共同開発した世界初の形と成分が分かる高倍率顕微鏡「imスコープ」。このimスコープによってがん細胞の位置や形に加え、薬がどこまで細胞に浸透しているかなど、がんの治療薬や治療法の開発が劇的に進歩するのではないかと注目が集まっているそうです。

島津製作所がテニス振興に力を入れている事や、オムロンをはじめとした京都の名企業に多大な影響を与えたこと、学校法人島津学園「京都医療科学大学」を運営していることなど、今回のカンブリア宮殿は島津製作所について深く知ることができた貴重な回でした。

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