日本の医療技術は世界中の困っている人たちを救える!ガイアの夜明け「世界を駆ける!ニッポンの“医療技術”」視聴レビュー
2015年2月24日(月)放送のガイアの夜明け「世界を駆ける!ニッポンの“医療技術”」は医者や医療器具が不足する発展途上国で、その国の人々を救おうと奮闘するアクシオヘリックス社とリオン社の取り組みを取り上げた、非常に胸を熱くるする回でした。
人口3,800万人のアフリカ・スーダンに、マハジュウブという村があります。そこにやってきたのが沖縄のITベンチャー企業、アクシオへリックス株式会社が一般の車を改造してつくった移動型の診療設備車、通称「ドクター・カー」です。ドクター・カーは病院の無い村々を巡り診療を行っています。
アクシオヘリックス社のスハルナン社長は従来のワゴンタイプのドクター・カーをトラックタイプの新型に変更するため、神奈川県厚木市にある日本フルハーフ社の工場に新型車の開発を依頼。
また、ドクター・カー向けの新しい仕組みとして「電子カルテ」も取り入れます。日本のODA事業としてスーダン政府に贈られた新型ドクター・カーには日本製の医療器具も積み込まれ、今日もスーダンの村々を巡っています。ドクター・カーの仕組みは他の発展途上国でも多くの人々を救えると思います。
番組後半ではベトナムにおける補聴器事情が取り上げられていました。リオネット補聴器など国産補聴器メーカーのリオン株式会社は、高齢者だけでなく難聴の子供たちに使ってもらえる補聴器を開発しています。日本では新生児の約1,000人に1人の確率で先天性難聴が発症しているそうです。小さな子供たちに”音の世界”を提供できるのが補聴器の優れた特徴です。
補聴器メーカー最大手のリオン社は30年前には欧米メーカーに先駆け、世界初の完全防水補聴器を開発。またリオン社は新たな海外の重点販路としてベトナム戦争で使われた枯れ葉剤の影響で先天性難聴の子供が多いベトナムに進出しています。
番組ではリオン社のスタッフが聴力調査機や補聴器を持参し、難聴の子どもの音が聞こえるようになった場面も流れていました。ドクター・カーも補聴器も、困っている世界中の人々を救える日本の優れた技術だと思います。
そしてそうした優れた医療技術を、世界の人々の役に立てようと活動するアクシオヘリックス社、そしてリオン社の取り組みには頭が下がります。自分も発展途上国のために自営業者として何かできることが無いか、より真剣に模索して行こうと思います。