偽ブランドや偽ディズニーの解決策は越境ECだと思います>未来世紀ジパング「中国 本物vsニセモノ」視聴レビュー
世界一の偽物ビジネス国家とも言える中国。高級ブランドやアニメの偽物がはびこり、ネット通販でも3分の2が偽物だらけという状況です。2016年7月18日(月)に放送された未来世紀ジパング「中国 本物vsニセモノ」では、上海ディズニーランドや越境ECによる本物の価値が取り上げられました。
世界最大級のガラス展望台に、白石山のガラスの歩道、そして世界遺産の武陵源にできたガラスの吊り橋など、中国に続々とガラスの建造物が誕生しています。・・・正直安全面に不安を覚えますが、肝試しとしては今後人気が高まりそうです。
2016年6月16日、中国国内では初となる上海ディズニーランドがオープンしました。番組によると上海ディズニーの人気アトラクションベスト3は、第3位が「ロアリング・ラピッド」、第2位が「ソアリン・オーバー・ザ・ホライズン」、そして第1位がジェットコースター「トロン・ライトサークル・パワーラン」です。
上海ディズニーランド開業にあたり、上海市は偽物市場の取り締まりを強化したそうです。ルイ・ヴィトンなどの高級ブランドの偽物さえ売らなければ、当局は見逃してくれるそうです。WTO加盟国ながら、知的財産権を守る取り組みはまだまだ改善の余地があります。
今回の未来世紀ジパングを視聴してもっとも驚いたのが、中国最大のインターネット通販「タオバオ」が公表している偽物率が、なんと64%も占めるという事実です。ネット通販会社自体が、正規品の率は37%しかないと公表しているのは異例だと思います。怖くて中国のネット通販では買い物できませんね。
そんな偽物溢れる中国のネット通販だからこそ注目されているのが、日本人と中国人が共同運営するbolome(ボロミー)です。350万人の会員を抱え、化粧品や食品、調味料など日本国内の本物の商品を越境ECで中国国内に販売しています。
中国経済が巨大化し、さらに景気減速が顕著化するにつれ、偽物ビジネスはさらに市場規模を拡大していくと懸念されます。ただ、ディズニーや日本の地方名産品など、本物の価値を中国の人たちが越境ECなどを通じて知ってくれることで、本物の正規ビジネスもまだまだ拡大できる可能性はあると思います。