中国への反感で日本との距離が急接近、未来世紀ジパング「反中フィリピンで日本の鉄道が大逆転!〜戦後70年もう一つの”残留孤児”〜」視聴レビュー

南沙諸島の領有権問題で中国と激しく対立するフィリピンでは、国内における反中感情が高まっているようです。2015年10月19日(月)放送の未来世紀ジパング「反中フィリピンで日本の鉄道が大逆転!〜戦後70年もう一つの”残留孤児”〜」では、フィリピンの首都マニラの3000億円規模の鉄道計画に食い込んだ日本の状況が取り上げられていました。

番組冒頭に紹介されていたのが、マニラに2014年12月にオープンした巨大商業施設「シティ・オブ・ドリームス」です。ハイアットやNOBUホテルなどの高級ホテルに巨大カジノ、ドリームワークスのアミューズメントパークなどを備えた複合施設がマニラの新しい顔になっています。

南沙諸島の影響で反中機運が高まるフィリピンでは、日本語教育など日本シフトが高まっているそうです。そういえば日本のオンライン英会話サービスも、フィリピン人講師を多数採用しています。日本とフィリピンの距離は近年縮まっているようです。

フィリピン南部のミンダナオ島の山中には、オカモトやワタナベなど日本人姓を名乗る人々が住む集落があると番組で紹介されていました。70年前の戦争では2万5000人が亡くなり、日本人の子供と女性が残留日本人としてミンダナオ島に置き去りにされたそうです。推定では約3,500人もの残留孤児がいるとのこと。

未来世紀ジパングを見て初めて知ったのですが、ミンダナオ島は戦争と紛争の歴史が繰り返された島だったようです。40年以上も続いたフィリピン政府軍とイスラム勢力の武力衝突では約10万人もの犠牲者と、国内避難民200万人以上が出たとのこと。

2014年、日本の仲介によって歴史的な和平が実現したものの、モロ・イスラム解放戦線のムラド議長は和平を邪魔する勢力としてISIS(イスラム国)の存在を話されていました。今日まで続く戦争の悲惨さを改めて痛感します。

モロ・イスラム解放戦線の元兵士を支援するため、日本ではティラピア養殖の技術や、蕎麦の栽培法を伝授し、ウナギの養殖にも取り組んでいるそうです。ミンダナオブランドのウナギはいつかぜひ食べてみたいですね。

未来世紀ジパングの公式ホームページでは、WEB限定の特別編動画も用意されています。マニラに乱立する高層マンションの暮らしや、残留孤児の姉と日本の弟との再会、そして学校に通い始めた子供たちの姿が取り上げられた動画です。収入源ができ生活が改善し、子ども達が学校に行けるようになれば、争いもきっと無くなるはずと、期待を抱かせてくれる感動的なWEB限定動画でした。必見です。

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