マカオの脱カジノ施策に興味を惹かれた、未来世紀ジパング「中国「バブル崩壊」の真相…知られざる裏側を緊急取材!」視聴レビュー

2015年9月14日(月)放送の未来世紀ジパング「中国「バブル崩壊」の真相…知られざる裏側を緊急取材!」は、世界同時株安の引き金となった中国バブルの崩壊を取り上げた興味深い回でした。ピーク時から中国の株価は40%も下落し、不動産業者や無謀な融資を続けてきた”影の銀行(シャドーバンキング)”の破綻も相次いでいます。

イギリスやフランス・パリなど、ヨーロッパの街並みそっくりの巨大な模倣都市、通称「中国11大模倣都市」が番組で紹介されていました。10万人が住める巨大マンション群の実態はもぬけの殻、開発した不動産会社は不動産業から撤退しなぜか映画産業に進出するなど混乱が続いています。

製造業が集積することから“世界の工場”と呼ばれていた中国では、コストの安い東南アジアに押され売上が減った工場の閉鎖・夜逃げが続出し、絶望した従業員が飛び降り自殺を試みようとするケースまで発生しています。日本企業もこの3年間で約1,200社が中国から撤退したそうです。中には労働者がストライキを起こし、日本人幹部が拉致・監禁された事件まで発生しているとのこと。

中国の特別行政区マカオは、本家ラスベガスを抜き世界第1位のカジノ収益を誇る街にまで成長しています。巨大な流れるプールのあるマリオットホテルや、観覧車のあるスタジオ・シティなど、マカオにはリゾートホテルが数多く建設されています。

しかしそんなマカオでも、中国の不況によって中国本土からのカジノ客が減少。とくにマカオの年間5兆円を超えるカジノ収入の多くを占めるVIP客が減少し、ホテルにあるVIP専用ルームも続々と閉鎖されているそうです。

新国立競技場と同じザハ氏設計の曲線を多用したホテルなど、今後マカオではまだまだホテルの建設が予定されているそうです。ただ不況によって建設現場でのスケジュールにも遅れが生じ始めているそうですので、今後どうなるか予断を許さない状況だと思います。

日本のええじゃないか踊りのように、広場で大勢の市民がただ踊るイベントが中国全土で広がりを見せるなど、番組を見てやはり中国バブルは崩壊したのだと確信しました。

中国株の大暴落では1億人の投資家が、なんと1000万円以上の財産を失ったそうです。今後ますます中国株で損する投資家は増えると思います。ただ、WEB限定の未来世紀ジパング特別編動画で特集されていたマカオは、脱カジノを進めることで今後ファミリー客の取り込みに成功しある程度の成長を持続できるのではと感じました。

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