日本の高速鉄道は世界に広がるはず!未来世紀ジパング「攻防24兆円市場!日の丸鉄道いよいよ世界へ」視聴レビュー

2015年5月11日(月)放送の未来世紀ジパング「攻防24兆円市場!日の丸鉄道いよいよ世界へ」は、年間24兆円といわれる世界の鉄道市場が取り上げられた回です。

タイの首都バンコクでは日本の寝台車、ブルートレイン「あさかぜ」が今も走っており、外国人観光客を中心に人気となっています。また世界遺産のあるアユタヤでは、日本製のSLがバンコクとの間を走っています。

さらに第二次世界大戦中、泰緬鉄道に持ち込まれた日本製のSLもタイに残っています。そんな日本の鉄道車両が活躍するタイですが、バンコクの都市鉄道は鉄道ビジネスにおける欧米ビッグ3の一角、鉄道車両は世界シェア12%を占めるドイツのシーメンスが市場を独占してきました。

そこに風穴を開けたのが、丸紅(東証1部上場、証券コード:8002)やJR東日本(東証1部上場、証券コード:9020)が加わった日本連合です。日本のお家芸とも言える定時運行や、錆びにくいステンレス製の車両を武器に、タイ鉄道事業の受注に成功しました。

アメリカの首都ワシントンの地下鉄に40年ぶりに導入された新車両、制作は日本の川崎重工業(東証1部上場、証券コード:7012)で、デザインを担当したのが「過去25年でもっとも影響力のあるニューヨーカー100人」にも選ばれた工業デザイナー、宇田川信学さんです。

宇田川さんは犯罪が年間1万8千件も多発し、世界最悪の地下鉄とも呼ばれたニューヨーク地下鉄のデザインを請け負い、デザインの力で安全な地下鉄に変えた実績があります。

ニューヨークの地下鉄車両のデザインの秘密は、全面に白い壁を取り入れ、床を黒系統にしたことで明るく清潔な車両を演出。綺麗で落書きされにくい車両が導入されたことで、ニューヨークの地下鉄の犯罪件数は80%も減少したそうです。

世界中で進む高速鉄道プロジェクトですが、日本のライバルには手強いビッグスリーが立ちふさがっています。ICEなどを手掛けるドイツのシーメンス、AVEなどを手掛けるカナダのボンバルディア、そしてTGVを手掛けるフランスのアルストムの3社です。そしてさらに新勢力、中国の新幹線です。

1825年、世界で最初に鉄道が誕生した国イギリスで今、評判を呼んでいるのがサウスイースタン鉄道に2009年に導入された高速車両「クラス395」だそうです。最高速度225キロで走るクラス395は、日本の新幹線にも多くの部品を納める日立製作所(東証1部上場、証券コード:6501)の車両です。

通称「ジャベリン(=投げ槍)」と呼ばれ愛されるクラス395ですが、評価が高まったのは2009年12月の大寒波によってアルストム社のユーロスターが故障し、トンネル内に乗客が取り残されてしまった事件です。

ドーバー海峡トンネルに駆けつけ乗客を救出したのが、クラス395でした。過酷な条件をものともしない性能に、イギリス国内の鉄道関係者から高い評価が付いたそうです。

そして2015年3月、日立製のニューモデル「クラス800」がイギリスに上陸します。シーメンスとボンバルディアとの受注合戦を勝ち抜き、総事業費1兆円とも言えるイギリス北部の高速鉄道プロジェクト用に開発された新車両です。

沸騰ナビゲーターの後藤康浩氏(日本経済新聞社編集委員)は、インドとタイで日本の新幹線が採用される可能性が高いと話されていました。中国の動向も気になりますが、日本の安全で高品質な高速鉄道は、今後世界の様々な国で受け入れていくと個人的に思います。

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