ウォン高、財閥3世、そして平昌オリンピックに揺れる隣国、未来世紀ジパング「韓国に異変 第4弾!~怒れる国の真相に迫る~」視聴レビュー

2015年2月9日(月)の未来世紀ジパング「韓国に異変 第4弾!~怒れる国の真相に迫る~」は、ウォン高で苦しむ韓国の“怒り”がテーマの回でした。韓国では今、大韓航空の「ナッツリターン」や保育園の児童虐待「キムチビンタ」など衝撃的な事件が相次いでいます。

番組冒頭、日本メーカーのカルビー(東証1部上場、証券コード:2229)が韓国向けに発売した甘いポテトチップス「ハニーバターチップス」が今、韓国で大人気だと紹介されていました。ソウルのスーパーではわずか3分で100袋が売切れるなど、どの店も出荷直後に即完売という状態です。

ハニーバターチップスは日本では購入が難しいお菓子ですが、似た味のポテトチップスとしてハニバタの原点にもなった「カルビーポテトしあわせバター」であればネット通販でも入手可能です(⇒楽天市場でも多数販売中)。

カルビーの韓国法人ヘテカルビーではハニーバターチップスの宣伝を一切行わなかったにも関わらず、韓流スターがこぞってSNS等で紹介してくれたことで人気に火が付いたそうです。

ヘテカルビーの韓国シェアは以前は8%だったものの、ハニバタ発売以降30%にまで急上昇したとのこと。しかしこの人気沸騰が、ハニバタを変えない若者を狙った詐欺事件や、コピー製品問題にまでつながってしまっています。

番組では韓国で100人インタビューを実施していましたが、今一番起こっていることとして第1位が「財閥」、第2位が「安全」、第3位が「幼児虐待」、第4位が「朴政権」、そして第5位が「外交」という結果になっていました。

韓国ではサムソンや現代自動車など10大財閥がGDPの75%を占めています。「ナッツリターン」問題で有罪判決を受けた趙顕娥(チョ・ヒョナ)大韓航空前副社長をはじめ、「財閥3世」が今、韓国で大きな問題となっています。

財閥の子どもや孫たちは若くして役員に昇進でき、また自宅は韓国国家が特別に与えた土地を所有。資金力を活かしたベーカリー事業に進出し街のパン屋のような中小商店を圧迫、さらにはSK財閥の息子によるバット暴行事件も起きています。

さすがにこれだけ財閥子息による問題が続出すると、韓国国民が財閥に対して反感と怒りを抱くのも分かる気がします。番組内でもコメントされていましたが、帝王学をしっかり学んでいない財閥の子供や孫たちが多いのが要因だと思います。

2018年の平昌冬季オリンピックまであと3年。会場となる平昌は日本でかつて大ヒットした「冬のソナタ」のロケ地でもあります。しかし競技場の新規建設費が自治体の財政を圧迫し、会場の建設も予定より大幅に遅れているため、日本の長野県との共同開催案まで出る状況に。

IOC(国際オリンピック委員会)の現地視察を「ナッツ姫」の父で平昌オリンピック組織委員長の趙亮鎬(チョ・ヤンホ)氏が出迎え、番組インタビューにも問題なく準備は進行していると回答していましたが、個人的には平昌冬季オリンピックはこのままでは最悪の自体を迎えてしまうと危惧しています。韓国国民のためにも、抜本的な対策が韓国政府に求められています。

沸騰ナビゲーターの後藤康浩氏(日本経済新聞社編集委員)は未来予測で「身の丈にリターン」を掲げられていました。1960年代以降、背伸びしながら成長してきた感もある韓国。財閥中心の経済や財閥3世問題を生んでしまったのも、身の丈にあわない成長が要因だったのでは、とのコメントでした。

ウォン高で経済が岐路に立たされる今、財閥偏重や国際イベントへの過度な期待などを止めて、安定的かつ持続的な成長を韓国は目指すべきタイミングに来ているのかもしれません。日本にとっても決して他人事ではない隣国、韓国の内情です。

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