職人が生み出す付加価値の高いオリジナルMade in Japan製品が熱い!ガイアの夜明け「“ニッポン製”の逆襲が始まる!」視聴レビュー

2015年2月10日(火)に放送されたガイアの夜明け「“ニッポン製”の逆襲が始まる!」は、当ブログ管理人の自営業者KENが大好きなテーマ、”メード・イン・ジャパン”を扱った回でした。質の高い日本製品をこれまでとは違ったアプローチで売っていく、その最前線を知ることができた貴重な回です。

2014年12月26日、アドバンスという紡績工場を番組は訪ねていました。その日は、26年続いた工場を閉める日でした。国内の繊維産業は年々縮小を続けており、アドバンスもその波に飲み込まれた形です。

熊本市のベンチャー起業、シタテル株式会社の河野秀和社長は、小規模のセレクトショップから作ってみたいオリジナル商品を聞き出し、縫製工場に直接生産を依頼するという仕立ての仲介サービスを提供しています。

一般的なセレクトショップはバイヤーが既製品を買ってくることで商品を揃えています。オリジナル商品を作りたくても、少ない量では工場側に断れらてしまうのも、セレクトショップ内が既製品だらけになる要因です。

繊維工場も長年、大手アパレルメーカーからの受注に頼ってきたため、新たな客を開拓する営業力ないという問題を抱えています。そこでシタテル社では、型紙と生地を工場に代わって用意することで、小ロットでも縫製工場に注文を引き受けてもらう仕組みを生み出していました。

オリジナル商品のタグはセレクトショップの名前が入り、「Made in JAPAN」のプリントもなされていました。アパレルメーカーの名前ではなく、自分のお店の名前が入った製品を販売できるのは、セレクトショップ店長にとっても価値を感じる点だと思います。

番組後半、国内有数のアパレル産業の町、東京・墨田区にあるニットの「テルタ」が紹介されていました。日本国内におけるニット製品の実に97%が外国産のもので、日本製はわずか3%しかないそうです。

そこでテルタは、カットソーの「精巧」、シャツの「ウィンスロップ」、革製品の「二宮五郎商店」と組み、職人のこだわりと江戸の粋をコンセプトにしたブランド「IKIJI(イキジ)」を2014年に立ち上げます。

このIKIJIの旗振り役となっているのが、「精巧」の近江誠社長です。質の高いメード・イン・ジャパン製品を海外に売り込むため、IKIJIは「ピッティ・イマージネ・ウオモ」というイタリアで開催される世界最大規模の展示会に出展します。

2015年1月13日、IKIJIのメンバー達はメード・イン・ジャパンの品質と和のデザインを強調した製品をがピッティ展示会に持ち込みます。日本酒でバイヤー達の関心を引き、ぶんどしや葛飾北斎カーディガン、前掛けのようなTシャツ等など、IKIJIの商品はバイヤーから注目され、6つのセレクトショップとの契約に結びついていました。

職人の技術と思いが宿った日本製(メイド・イン・ジャパン)の製品は、世界どこでも通用しうるものだと信じています。シタテルのようなマッチングサービスがより良い商品を生み出し、そしてIKIJIのように瀬局的に海外進出することで、日本のアパレル業界もまだまだ成長の可能性はあると思います。

ちなみに、調べてみたところIKIJI(イキジ)ブランドの商品は、楽天市場に出展しているネットショップ「下町すみだのおすみつき」で購入可能です。IKIJIのポロシャツやコインケースが販売されているのを確認しました。

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