カスピ海の海底油田開発で急成長中!未来世紀ジパング池上彰スペシャル2「世界一バブルな国 ~アゼルバイジャン~」視聴レビュー

2014年10月13日(月)放送の未来世紀ジパング「世界一バブルな国 ~アゼルバイジャン~」は、前週に引き続きジャーナリストの池上彰さんが沸騰ナビゲーターとして登場したスペシャル回です。完成後はドバイのブルジュハリファを抜き世界一となるアゼルバイジャンタワー建設プロジェクトも進行中で、世界一バブルな都市とも称される首都バクーを抱えるアゼルバイジャンを取り上げた回です。

ヨーロッパとアジアの分岐点に位置する、“火の国”を意味するアゼルバイジャン。カスピ海に78の人工島を建設し、100万人が居住する巨大都市を造ろうという「カザール・アイランド・プロジェクト」が進行中です。イブラヒム・イブラヒモフ社長が率いるアヴェスター・コンサーン社がかける総工費は、なんと総額11兆円!

イブラヒム社長はドバイのブルジュハリファを抜く高さ1050メートル、完成後は世界一となる「アゼルバイジャンタワー」の最上階にオフィスを構えるそうです。そんな彼の自宅は東京ドーム4個分、息子の18歳の誕生日にはポルシェと大豪邸を贈るなど、まさに大富豪中の大富豪。

イブラヒム氏のような大富豪が増えているアゼルバイジャンには、旧ソ連の駅舎を約4億円かけて改修して作られた世界最大のケンタッキー・フライドチキンもあります。300席、1,600㎡もの超巨大サイズです。銀行の預金金利は20%を超えるなど、まさにバブル真っ盛りですね。

アゼルバイジャンで最も人気の格闘技が日本の空手です。現在のアゼルバイジャン大統領のイルハム・アリエフ氏は大の親日家ということもあり、アゼルバイジャンには本格的な日本庭園もあります。

カスピ海最大の海底油田の開発に成功した事によって、急速な発展が続くアゼルバイジャン。ナフタラン地方には“奇跡の風呂”と呼ばれる、湧き出る原油のお風呂まであります。

オイルメジャーの1社、イギリスのBP社が運営しているのが、アゼルバイジャン産出油田の7割を占め、700人が勤務するACG油田です。未来世紀ジパングの取材班は、世界で初めてカスピ海油田の採掘現場でのカメラ撮影を許されたそうです。

アゼルバイジャンにはカスピ海の“黒い金”とも呼ばれる貴重な原油を精製し、世界に輸出している巨大なサンガチャルターミナルもあります。伊藤忠商事(東証1部上場、証券コード:8001)も1994年からカスピ海の油田事業に参入しています。

そんなアゼルバイジャンの富の源泉であるカスピ海ですが、アゼルバイジャンやロシアなど「カスピ海は海派」と、イランのように「カスピ海は湖派」の2つグループで20年以上にわたり大論争が巻き起こっているそうです。なぜなら、海か湖かで、石油・ガスの採掘権が大きく変わってくるからです。ちなみに日本日本では「世界最大の湖」と認識されています。

アゼルバイジャンが抱えるもう1つの問題、それが避難民です。現在も続くナゴルノ・カラバフ紛争によって、約100万人が故郷を追われ避難民となっています。そんな避難民たちに対して無償で目の検査や、4,000本以上のメガネを寄贈するなど精力的に支援しているのが、富士メガネの会長でもある金井昭雄氏です。

アゼルバイジャンではドクター金井と呼ばれ親しまれる金井氏は、その功績が認められ、難民支援のノーベル平和賞とも言われる世界的権威のあるナンセン避難賞を日本人として初めて受賞した人物でもあります。

沸騰ナビゲーターの池上彰氏は未来予測で「ヨーロッパと太いパイプライン」を掲げられていました。アゼルバイジャンは現在、ヨーロッパの一員になることを目指し、BTCパイプラインや天然ガスパイプラインなどヨーロッパとの太いパイプラインが着々と築かれているそうです。こうしたパイプラインが完成すれば、ヨーロッパの国々は天然ガスのロシア依存度を減らし、ウクライナ危機のようなリスクも軽減することが可能になります。

ヨーロッパにとってもアゼルバイジャンの重要性は高まっており、その証拠として来年2015年にはアゼルバイジャンの首都バクーで記念すべき第1回ヨーロッパ競技大会(ユーロオリンピック)が、2016年にはF1ヨーロッパグランプリが開催されるなど、アゼルバイジャンとヨーロッパの距離が縮まっています。

当サイト管理人の自営業者KENは、今回の未来世紀ジパングを見るまでアゼルバイジャンはもちろん、「カザール・アイランド・プロジェクト」や「アゼルバイジャンタワー」など世界最大規模の巨大プロジェクトが進んでいることを知りませんでした。日本からの投資や起業進出も今後増えるのは間違いありませんので、アゼルバイジャンという国を注視していきたいと思います。

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