篠ファームの珍しい外国野菜生産、地域貢献・地元応援のFAAVOが過疎地を救う、ガイアの夜明け「こうして“ふるさと”救います! ~地方再生の新たな手法~」視聴レビュー

2014年10月14日(火)に放送されたガイアの夜明け「こうして“ふるさと”救います! ~地方再生の新たな手法~」では、高田社長が率いる篠ファームの珍しい外国野菜の生産ビジネスや、斉藤社長が率いるサーチフィールド社が生み出した地域貢献・地元応援型のクラウドファンディングサービス「FAAVO」(ファーボ)が紹介されていました。

京都府京丹波町にある人口100人にも満たない限界集落のような地域。ここでは地元農家が作った野菜を都会の人へ届ける「ふるさと野菜のおすそわけ」というサービスを実施しています。新鮮な野菜はもちろん、生産者が購入者に対して手紙を書くのも人気の秘密だとのこと。

この野菜宅配と生産者のお手紙という企画を仕掛けたのが、篠ファームの高田社長です。高田社長は他にも地元京都の農家と共にハバネロを生産し、都内のメキシコ料理店「サルサカバナ バル」などに販売しています。

番組ナビゲーターの江口さんが訪問した伊勢丹新宿店では、ローザビアンカにカプリス、レバーブ、パプロング等など、国内生産される海外野菜を約70種類も販売しています。海外料理を作る人が増えて来たことが売り場常設の要因になっているそうです。

高田社長が率いる篠ファームも、天ぷらにすると美味しい「緑のトマト」や、「白人参」、「イタリア原産小茄子」、「ハラペーニョ」などそうした世界の珍しい野菜約70種類を、過疎で苦しむ各地の契約農家200件に栽培してもらっています。

“外国種野菜の過疎地ネットワーク”を築き、競争相手が少なく値崩れも起こりにくい珍しい野菜を集め大都市圏に売る、という仕組みを篠ファームでは確立しています。ただ、2014年は天候不順でハラペーニョが不作だったため、長雨の時期は約束していた全部買取ができず3割買取となっていました。

高田社長は2014年9月に開催された日本最大のメキシコ祭り「フィエスタ・メヒカーナ2014」に赴き、本場メキシコ人に教徒・長瀬のハラペーニョを試食してもらいます。メキシコからは生のハラペーニョは日本に輸入されておらず、缶詰が使われていることから、新たな販路開拓につながりそうな雰囲気でした。

宮崎県南東部の日南市付近で育成される飫肥杉(おびすぎ)、この杉を使った製品を世界に向けて発信しようと動き出しているのが「飫肥杉世界展開プロジェクト」です。その代表と務める斉藤さんが活動資金を集めるため利用したのが、地域貢献・地元応援型のクラウドファンディングサービス「FAAVO」(ファーボ)です。

2012年にFAAVOを立ち上げたのが、齋藤隆太さん率いる株式会社サーチフィールドです。宮崎県出身の斉藤社長は、地方出身で都会に住む人が自分の出身地を支援できる仕組みがないことに気づき、自らこの地域貢献&地元応援のための資金調達サービスを立ち上げたそうです。

このFAAVOで資金を募っていたのが、ポポーのアイスの開発と販売プロジェクトです。島根県中部の山間地にある人口5000人の美郷町では、マンゴーとパイナップルとバナナを足したような濃厚な甘みで、“森のカスタードクリーム”とも呼ばれる幻の果物「ポポー」を栽培しています。

FAAVOの資金を使い、ミルク工房四季と共同で開発したポポーアイスは、日本橋にある島根県のアンテナショップ「にほんばし島根館」で1日限定のテスト販売が実施されました。年配客を中心に順調に売り上げを伸ばしたポポーアイスは、なんと当日中に完売していました。

篠ファームのように珍しい外国野菜を作ることで農家の収入を増やす、FAAVOのようにふるさとの産業を支援する仕組みを作る、こうした試みは過疎化が進む地方にとって救世主になりえます。ボランティアではなく、お金がちゃんと生まれる地方再生ビジネス、自分も考えて取り組んでみたいと思います。

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