テロに直面したバングラデシュで日本企業が復活!未来世紀ジパング「アジアの危機!そのとき日本は?」

2016年7月、バングラデシュの高級レストランにて、イスラム過激派によるテロ事件が発生し日本人7人を含む20人が犠牲になりました。2017年1月30日(月)放送の未来世紀ジパング「アジアの危機!そのとき日本は?」では、そんなバングラデシュなど発展途上国に進出する日本企業や日本人の危機管理と、新規ビジネスの取り組みが紹介されていました。

番組では子供服や婦人服を企画、生産しているアパレルメーカーの丸久株式会社と、工業用ミシンのペガサスミシン製造株式会社の駐在員の生活が紹介されていました。テロ事件以降、日本人駐在員は外出を控えるなど危機管理を徹底するようになっているそうです。

テロ事件以降も地元スタッフのために工場営業を続けた丸久は、オンワード樫山など日本企業からの信頼も高まり新規受注にもつながっているとのこと。ただテロ事件前に比べるとバングラデシュに来訪するバイヤーやクライアントは激減しているのもまた事実です。

バングラデシュ第2の都市チッタゴンは、世界各国から役目を終えた大型船が集まり解体作業が行われる場所でもあります。解体現場から運ばれた船の鉄屑はリサイクルされ、バングラデシュの建設ラッシュや造船事業を支えています。

人件費の安いバングラデシュの造船業と技術力の高い日本の造船業が協力すれば、コストパフォーマンスの高い船の製造も可能になりそうです。成長著しい東南アジア市場に高性能&低価格の船を投入できれば、日本の造船ビジネスの復活も期待できると思います。

今回の未来世紀ジパングの最後、日本人夫婦が自らの退職金を使い自費で立ち上げたバングラデシュ農村の学校が紹介されていました。900万円でバングラデシュに学校を作れるんですね。若者の教育こそ発展途上国の成長に必要不可欠です。

ドナルド・トランプ大統領のアメリカ・ファースト政策によりドル高が進み、発展途上国が海外製品を輸入するハードルが今後は高くなっていくことでしょう。こんな時代だからこそ、日本企業やJICA(国際協力機構)の活動は重要性を日々増していると、今回の未来世紀ジパングを見て再認識しました。

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