意外なことに韓国で日本食が大ブーム、未来世紀ジパング「反日の裏側で・・・韓国経済に異変!?」視聴レビュー

2013年12月2日(月)に放送された未来世紀ジパング「反日の裏側で・・・韓国経済に異変!?」を視聴しました。反日感情の高い韓国で、日本食など日本文化がブームになっているという少し意外な内容の回でした。

韓国の首都ソウルの中心にある高級デパート「新世界百貨店・江南店」では、日本でも人気の「堂島ロール」を買おうと開店前から大行列ができています。韓国では日本より600円高い1本1,800円という価格にも関わらず、連日100人以上の大行列、開店からわずか3時間で売り切れてしまうそうです。

日韓関係の悪化にも関わらず、韓国の繁華街に進出する日本食レストランは急増しており、江南地区のテヘラン1通りにある98店舗中、実に23店舗が日本食店という空前の日本食ブームが巻き起こっています。

この日本食ブームに乗って2013年10月にソウルに出店したのが、日本のとんかつ店「キムカツ」です。しかし、ミルフィーユ状に薄切り豚肉を25枚重ねた「かさねかつ」の模倣店が、韓国には既にいくつも出店していました。キムカツではこうした模倣店に立ち向かうため、他では真似できない特性カツカレーうどんやキムチチゲ入りキムカツなど、韓国で受け入れられる新メニュー開発に挑戦しています。

未来世紀ジパングによると、韓国における日本ビールの売り上げは前年比5割増しで伸びているそうです。番組による韓国人100人インタビューでは、領土や歴史認識に問題があるのでは、仲良くしてほしい、植民地支配された、安倍政権が右翼化している、政府が反日を利用している、という順番で回答結果が集まっていました。

番組の中盤では、首都ソウルを抑え個人所得が最も高い都市、韓国南部の大都市ウルサンが取り上げられていました。マンションの建設ラッシュに沸いていた韓国で、現在各地に幽霊村が出現しているそうです。

巨大マンションを再開発しようとしたものの建設不況でストップし、放置されたままになってしまったことで幽霊村化しています。こうした幽霊村は様々な事件の温床となり、治安の悪化も深刻化、大きな社会問題になっているそうです。

また、建設不況によって韓国中堅財閥の「東洋グループ」や「熊津グループ」が破たんし、投資していた一般庶民にそのしわ寄せが来ていました。番組でも大金を投資した人たちの切実な声が取り上げられていました。

韓国GDPの内訳は、10大財閥が国内GDPの85%を占めます。第1位のサムソンが24%、第2位の現代自動車が13%と大きな割合を占める中、ウォン高の影響や中国企業の台頭で成長に陰りが見え始めています。

グローバル市場で急成長し、日本のホンダなどを追い抜き販売台数で世界第5位となった現代自動車(ヒュンダイ)ですが、ついに今年その成長がストップしました。3万人が働く現代自動車世界最大の工場がある、現代の城下町ウルサン。町を見下ろす高台に行ってみると、輸出を待つ大量の在庫が眼下一面に広がっていました。

さらに現代自動車では世界最強といわれる労働組合によるストライキが相次ぎ、年間2,000億円近い損失を出しているそうです。現代社員の平均年収は940万円と、韓国国内からも批判の声が上がるほどの高所得。非正規社員との格差も広がっています。このままではウルサンが、「アメリカのデトロイトの二の舞になる」という不安の声も囁かれているとのこと。

沸騰ナビゲーターの後藤康浩さん(日本経済新聞社 編集委員)の未来予測は、「日流の逆襲」。韓国の製品やコンテンツが世界市場で人気があるというのが韓流でしたが、それに対し日本の製品や文化が世界市場を再び席巻する“日流の逆襲”が始まると予想されていました。

確かに、トヨタなど自動車産業は好調ですし、テレビ東京の経済番組で取り上げられる事も多い日本の職人が作った製品も海外で人気が高まっています。韓国が苦戦しているから日本の産業が伸びる、というのではなく、日本の底力で日本式ビジネスを世界に広げて行ってもらいたいものです。

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