女性の日本式おもてなし戦略は東南アジアでも効果あり!未来世紀ジパング「ニッポン式販売戦術 世界へ!」視聴レビュー

2013年11月11日(月)に放送された未来世紀ジパング「ニッポン式販売戦術 世界へ!」を視聴しました。インドネシアにはヤクルトレディが、ベトナムにはサッポロビールが本格進出するなど、女性の力を活かし世界市場の中でも特に東南アジアに日本企業が積極的に進出しています。

インドネシアでいま大人気なのが、乳酸菌飲料のヤクルトだそうです。日本の販売方法と同じくヤクルトレディが活躍し、1日約300万本も売れているとの事。日本でもヤクルトの販売方法の約6割が、ヤクルトレディ経由によるものだそうです。番組ではスーパーヤクルトレディのチチさんが紹介されていましたが、旦那さんの倍のお給料を稼いでいました。

インドネシアでのヤクルトレディの勧誘方法は、求人広告ではなく社員が1件1件訪問してスカウトしてしています。家族の協力を得られて、3歳以上の子供がいる23~38歳の主婦に絞って勧誘することで、子供のために頑張る信頼できるヤクルトレディとして活躍してくれるそうです。

ヤクルト以外でインドネシアで売れている日本の商品にはポカリスエットもあるそうです。約9割がイスラム教のインドネシアで、ラマダン明けにポカリスエットを無料で配ったことで一気に人気が高まったとの事。とてもうまいやり方だと思います。

東南アジア一のビール消費国なのがベトナムです。消費量は増え続け、東京オリンピックが開催される2020年ごろには日本を超えるとまで言われているとのこと。そこで居酒屋などではセクシーなコスチュームに身を包んだ各社のプロモーションガールが客に自社のビールを奨める販売合戦が行われています。

ベトナムでのプレミアムビールのシェア第1位は、オランダのハイネケン。ハイネケンが9割という圧倒的なシェアを持つベトナムに本格進出したのが、日本のサッポロビールです。2011年には日本のビールメーカーとして初めて、ベトナムに自社工場を建設し、居酒屋等にサッポロガールを送り込んでいました。

サッポロガールはビールを売り込むのではなく、日本式の細やかな“おもてなし”戦術でサッポロビールのシェアを広げ始めていました。そしてサッポロビールもう1つの切り札が生ビール。缶ビールや瓶ビールが中心のベトナムでは生ビールがほとんど飲まれていないため、生ビールは新市場の開拓とも言えます。

沸騰ナビゲーターの高柳正盛さん(日経ビジネス発行人)による未来予測は「アジアでロングセラー続々!」です。キーワードは「今だけ、本物だけ、あなただけ」という考え方。

「今だけ」とは、ヤクルトレディのように一軒一軒説明しながら販売し、商品や会社の考え方を伝えること。「本物だけ」とは日本の真骨頂、高品質の商品を常に提供すること。そして「あなただけ」とは、アジアの経済が著しく成長する中、商品を手に取った消費者に対して「この商品を持てるのはあなただけです」と伝える事です。

介護、引っ越し、ホテル、飲食など、一見すると遠回りに思われる日本式の販売方法が、いずれアジアで様々な日本製品&サービスのロングセラーを生み出していくはず。ヤクルトもサッポロも上場企業かつ株主優待も採用している企業ですが、最低購入単価が高いため当サイト管理人KENは今まで投資候補としては考えていませんでした。

今回の未来世紀ジパングで両社の東南アジア展開での成長が期待できましたので、投資について真剣に考えてみようと思います。ちなみに、株式会社ヤクルト本社は東証1部上場企業(証券コード:2267)、サッポロホールディングス株式会社も東証1部上場企業(証券コード:2501)です。

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