交流を積み重ねる大切さを再確認、未来世紀ジパング「緊迫中国シリーズ第1弾 反日デモ0の真実 なぜ反日デモは起きなかった?日本企業、反転攻勢へ」視聴レビュー

2013年10月7日(月)に放送された未来世紀ジパング「緊迫中国シリーズ第1弾 なぜ反日デモは起きなかった?日本企業、反転攻勢へ」を視聴しました。反日デモの芽は残り続けるものの、日中間の相互交流によって関係を改善していくことは十分に可能だと感じた回です。

2012年9月18日は中国で大規模な反日デモが開催された日です。そして2013年の今年、9月18日に反日デモは・・・中国全土で1件も起こりませんでした。1年経って反日デモはなぜぴたりと止んだのでしょうか?

未来世紀ジパングでは中国の街頭で80人に直撃インタビューを敢行し、反日デモに関して中国人の本音に迫っていました。上位の意見として、反日デモ0の理由は「習近平の政府の思惑」や「関心が他に移った」というものでした。

反日デモが0でも、日本のビジネスは中国で苦戦を強いられ続けているそうです。その中でもかつてない危機に直面しているのが、H.I.Sの中国グループです。前年度比で7~8割減という苦戦が続いていました。様々なツアーを企画しても空回りが続いているそうです。

2012年9月18日の大規模反日デモから1年、H.I.S.上海トップの中田祐司は同じく窮地に立たされていた日系の老舗ホテル、オークラガーデンホテル上海とタッグを組み豪華格安ツアーを仕掛け反転攻勢に出ていました。通常一泊2万円の格式高いホテルオークラに3泊、旬の上海ガニ付き、飛行機は全日空・燃油サーチャージ込みで49,800円という驚きのツアー企画です。3日間で目標50組だったところ、倍の100組の予約になったそうです。当ブログ管理人KENも参加してみたいと思ったツアー企画です。

富士山の水を中国で販売するTOKAIホールディングス。使い回しボトルによる偽造品問題など中国の水事情に注目し、入れ直しの効かないワンウェイボトル販売でこちらも反転攻勢に転じていました。安心安全が売りの日本製の新型ウォーターサーバーはセレブ女性の間で口コミで広がり、人気につながっているようです。

沸騰ナビゲーターの後藤康浩(日本経済新聞社 編集委員)は未来予測で「それでも反日デモの芽は消えず」と掲げていました。一見日中関係は改善されたようにも見えるが油断してはいけないとのこと。反日デモが2013年9月に全く起きなかったのは、重慶市のトップであった薄熙来氏の裁判や11月に開かれる重要な会議「三中全会」を前に国内が乱れるのを恐れた政府が抑えたためという見解です。

反日デモが今年ゼロだったことで、中国政府がデモ事態をコントロールできることが示されたとも言え、今後政権が安定し反日デモが政治的に有効だと考えれば再び大規模な反日デモが起きることも予測されます。

ただ、最近は中国の大手企業トップたちが日本を訪れ財界や政界と会ったり、日本の経済界のミッションが11月後半に中国を訪問することも決まったりと、日中関係の交流によって少しずつ関係改善につながってきているようです。

当ブログ管理人KENの考えとしては、2012年9月以前のような良好な日中関係に戻るのはそう簡単な事では無いと思います。ただし、番組内でH.I.S上海の中田さんが言われていたように、交流を積み重ねていくことで少しずつ関係改善、そして信頼関係の修復つなげる事は十分可能だとも思います。あきらめずに続けること、相手を尊重する事、これは日中間だけでなくビジネスや人間関係でも言えることですね。

ちなみに今回の未来世紀ジパングで紹介されていた株式会社TOKAIホールディングスは、東証一部上場企業でもあります(証券コード:3167)。株主優待もあり、配当も高く、3万円台で購入可能ということもあり、投資候補としてリストアップしておこうと思います。

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