ガイアの夜明け「高齢者を狙う…サギと闘う ~大切な資産を守れ~」視聴レビュー
2013年7月23日(火)に放送されたガイアの夜明け「高齢者を狙う…サギと闘う ~大切な資産を守れ~」を視聴しました。偽装質屋に送りつけ商法、振り込め詐欺などなど、詐欺で狙われるのは高齢者が多いとのこと。「利殖商法」(社債や未公開株などへの投資話を装い、出資金をだまし取る悪質商法)や「液体燃料削減装置」などは詐欺っぽいと普通は感じるかもしれませんが、高齢者の中には信じ込まされ高額なお金を払わされてしまうケースも目立っているようです。
ガイアの夜明けによると、最近高齢者を狙った”振り込め詐欺”が再び増加しており、警視庁によれば2012年の都内の被害総額は約81億円にのぼるとのこと。また、注文した覚えがないのに突然自宅に商品が届き、代金を請求される”送りつけ商法”の被害も増加傾向にあるとのことです。
さらに質屋を装い、年金を担保に高金利で金を貸し付ける”偽装質屋”も増えているそうです。安物のおもちゃのような時計を質草に、高い利息で金を貸し付け、年金で返させるという悪質な手口です。いずれも狙われているのは高齢者が中心となっています。ガイアの夜明けでは、悪徳業者と闘い高齢者の財産を守ろうとする、弁護士や警察、企業や自治体の取り組みが取り上げられていました。
中でも管理人KENが個人的に強い感銘を覚えたのが、東京のあおい法律事務所に所属する荒井哲朗弁護士です。荒井弁護士の下には詐欺や悪徳商法の被害にあった高齢者が全国各地から相談に来ており、金を騙し取った相手を告訴して裁判に持ち込むだけではなく、相手と直接交渉するため時には事務所に乗り込んで返金を迫っています。
暴力団がバックに付いている等の脅しを受けてもひるまない荒井弁護士の姿に根負けし、高齢者から詐欺で奪い取った金を返金した業者のシーンを見て胸がスカッとしました。
振り込め詐欺被害を防ぐ新技術の開発も進んでいます。警視庁は今年5月、これまでの”振り込め詐欺”を、最近の実態に合わせて”母さん助けて詐欺”に改称しましたが、その理由には口座に金を振り込ませる従来の手口が減り、「母さん助けて」と高齢者を呼び出して現金を奪い取る手荒な方法に変化しているためだそうです。
こうした悪質な犯罪を防ぐため、警視庁は今年から名古屋市の業務通信機器会社レッツコーポレーションと組み、詐欺電話の通話内容を録音する機械を開発し、都内の高齢者世帯に無料で貸出しているとのこと。注意喚起はもちろん、犯人の通話音声を分析し、実際の捜査にも活用する方針だそうです。
また高齢者が被害にあうのを防ぐために、街ぐるみで取り組んでいる自治体もあります。その1つが、岩手県盛岡市です。盛岡市では住民に注意を呼びかける出前講座を定期的に行うほか、被害にあった高齢者の家を訪ねてアフターケアするなどの取り組みを強化しているそうです。家族や身寄りがいない高齢者や、認知症のお年寄りほど何度も被害にあってしまう傾向が高いそうなので、こうした自治体の取り組みは今後ますます求められていくと感じました。
当ブログは資産運用をテーマにしていますが、その一環として気を付けるべき詐欺の手口もまとめ、情報発信した方が良いとガイアの夜明けを見て感じました。今後、ブログ記事でも怪しい投資などについてカバーしていければと思います。