医療アプリ“Join(ジョイン)”に期待したいお医者さんの働き方改革、ガイアの夜明け「シリーズ「命の現場」が危ない① 働きすぎ…医者を救え!」
2019年2月26日(火)放送のガイアの夜明け「シリーズ「命の現場」が危ない① 働きすぎ…医者を救え!」は私たちの命を守ってくれる医者の働き過ぎ問題と、過酷な医療の現場で導入が広がる医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join(ジョイン)」が紹介された回でした。
番組ではお医者さんの勤務令として、千葉県・流山市の東葛病院に勤める医師の土谷芳樹さんが紹介されていました。土屋医師は朝7時過ぎに出勤し、外来患者の診察や病棟の回診、若手医師との勉強会などをこなし、当直勤務ではほぼ徹夜で搬送されてくる救急患者の対応に追われます。
わずか3時間の仮眠の後、当直明けは翌日の日勤の仕事が始まり、結局、病院を出たのは出勤から35時間後となっていました。さらに次の日は、また日勤の仕事が。。。土谷医師は月に5回もこうした連続35時間勤務をこなしているそうです。残業時間は一般の会社員の2倍以上、年間2,000時間という働き方改革とは真逆の生活です。
働き方改革から取り残された医師を守り、医者の過労死や自殺を防ぐため、アメリカの大学で教授を務めた経験もある東京慈恵会医科大学の医師、村山雄一さんはIT企業のアルム社とタッグを組んで医師向けのスマホアプリ「Join(ジョイン)」を開発します。
スマホアプリ「Join(ジョイン)」は医者同士のお助けグループとも言える、複数の医療関係者間でコミュニケーションをとるためのアプリです。医療関係者間コミュニケーションアプリという名目で各アプリストアに登録されています。
人口当たりのお医者さんの数が日本で一番多い徳島県にある県立海部病院や県立中央病院でも、医者の負担を減らすためJoin(ジョイン)を導入し、救急医療の現場などで役立てています。
働き方改革が進む中、日本の医療の現場は働き方改革とは真逆の過酷な労働環境であることを今回のガイアの夜明けで再確認することができました。医療を崩壊へと導きかかねない危険な状況を、ITの力で少しでも改善してもらいたいですし、そうした企業に投資して行きたいと思います。