ファーウェイとNXPセミコンダクターズから垣間見える経済冷戦、未来世紀ジパング「緊急取材 『米中貿易戦争の真実-第2弾-』 その時日本は・・・」

2019年2月27日(水)放送の未来世紀ジパング「緊急取材 『米中貿易戦争の真実-第2弾-』 その時日本は・・・」は関税引き上げ合戦で新たな冷戦とも呼ばれる米中貿易戦争を、世界最大の通信機器メーカーである中国ファーウェイ社を取り巻く疑惑や、米中が欲しがる最先端の自動運転技術を持つ半導体メーカーNXPセミコンダクターズ社の買収劇を交え紹介していました。

社員数18万人を抱え、2017年の売上高は10兆円突破、世界のスマートフォン市場シェアでアップルと方を並べる15%を占め、携帯通信網を作る基地局では世界第1位、国際特許数でも世界第1位を誇るのが中国のファーウェイ社です。

そんなファーウェイ社の副会長がアメリカ政府の要請によってカナダで突然逮捕されたのが2019年2月のことです。容疑は香港のスカイコム社を通じた対イラン制裁違反です。

ファーウェイ社の副会長が社長を務めていたこともあるスカイコム社は、イランのテヘランにオフィスを構え、イラン大手通信会社のMTNイランセルと過去に取引していたことが番組で取り上げられました。

元スカイコム社員が現在ファーウェイ社で役員として働いていることからも、ファーウェイ社とスカイコム社に関係があったことは公然の事実のように思われます。

オランダ南部の街・アイントホーフェンにあるNXPセミコンダクターズ社は、自動車やスマホで使用される半導体を扱い、車向けの半導体ではトップシェアを誇る最先端技術を持つ企業です。

世界中のメーカーで採用されている自動運転車用の高性能半導体を持つNXPを買収しようとアメリカのスマホ用半導体メーカー、クアルコム社が乗り出しますが、中国の反対によって買収は頓挫してしまいます。ここにも米中貿易戦争の火花が見えますね。

5G時代が到来し、自動運転やAIが一気に社会に浸透してくることが予想されますが、アメリカも中国もデータ革命で覇権を取ろうと必死な姿が見て取れます。上手く立ち回れる日本企業がこれから先伸びて行きそうです。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です