播州織や鯖江の弁当箱など若者の感性と職人技のぶつかり合いが熱い!ガイアの夜明け「”ふるさと職人”の逆襲」

2017年8月15日(火)放送のガイアの夜明け「”ふるさと職人”の逆襲」では若者の感性と職人技の熱いぶつかり合いによって生み出された新たな伝統工芸品、100番単糸という極細の糸が使われたグラデーションのきいた播州織ストールと、鯖江の漆の重箱の技術が使われたSNS映えする弁当箱が紹介されました。

兵庫県・西脇市は染料約100種類を使い、15万色以上の糸を使って生み出される「播州織」と呼ばれる織物の産地です。バーバリー、ダンヒル、ブルックスブラザーズなど、播州織は海外の有名ブランドの生地も数多く手がけてきた実績があります。

ただ兵庫県・西脇市では綿織物の生産拠点が海外に移り仕事が激減し、生産金額はこの25年で4分の1近くにまで落ち込んでしまっています。そこで西脇市の片山象三市長は西脇発ブランドの創出のため、デザイナーを志す若者を採用した企業にひと月最大15万円を補助する取り組みを始めます。

番組ではこの片山市長の取り組みに感銘を受け、播州織を製造販売する「播」に2016年4月に25際の若さで入社した東京の名門・文化服装学院の大学院(文化ファッション大学院大学)出身デザイナーの鬼塚創さんが紹介されていました。

鬼塚さんは100番単糸という極細の糸を使用し、グラデーションのきいた播州織ストールの開発に成功されています。百貨店でのテスト販売も好評だったようなので、これから全国の販売店やネット通販ショップでも売られていくと思います。

メガネで知られる福井県・鯖江市は、漆器をはじめ様々な伝統産業が盛んな地域でもあります。2015年に鯖江市で広告会社を立ち上げた新山直広さんは、鯖江製品の知名度と魅力を伝えるべく、戦略的なPRに注力されています。

新山さんの戦略的PRの1つとしてガイアの夜明けで紹介されたのが、伝統工芸をより身近に感じられる商品「弁当箱」です。インスタグラムなど女性たちの間でSNS上に弁当の画像をアップするのが流行していることに新山さんたちは着目。

弁当箱に職人の「漆の重箱」を作る技術を生かすことで写真映えする鯖江の弁当箱を開発することに成功されます。1個1万円以上もする高級なお弁当箱ながら、デパートの展示販売で3個も売り上げるなど好感触を得ていました。

伝統工芸をアピールするため、才能のある若者たちが地元の職人と力を合わせて新しい商品を開発し全国に売り込む。こうした取り組みが全国で広がれば、失われようとしている日本の伝統工芸も国内外に販路を広げられると思います。

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