ビック・ツールの月光ドリルと入江工研の携帯できる点滴は世界市場でも勝負できる!ガイアの夜明け「医療現場を救う!町工場の〝技〟」
高齢化によって3兆円規模にまで成長している日本の医療機器市場。2016年10月25日(火)放送のガイアの夜明け「医療現場を救う!町工場の〝技〟」はビック・ツールの月光ドリルや、入江工研の携帯できる点滴など、町工場独自の技で医療の常識を変えようと挑む人たちを追った熱いものづくりの回でした。
工業用ドリルを製造する鳥取県西伯郡の町工場ビック・ツールは「月光ドリル」を武器に、骨折でプレートを入れたり人工関節を入れる手術で使われる医療用ドリル分野に進出しています。
ステンレスなど金属に穴を開けるための工業用ドリルの製造販売を手がけてきたビッグ・ツールは、2年近い歳月を経て整形外科用のドリルの試作を重ね、医師にも高く評価される月光ドリルの開発に成功。直近では歯科用インプラントを埋め込む際に使う発熱を抑えたドリルも世に生み出しています。
ガイアの夜明け後半に紹介されていたのが、吊るすことが常識の点滴を「携帯できる点滴」に変えた埼玉県川越市の町工場入江工研です。入江工研は半導体の製造現場に欠かせない真空の空間を作る技術を活用し、携帯できる点滴ポンプの開発に乗り出しています。
点滴は当ブログ管理人KENも経験が何度かありますが、ベッドに寝っぱなしになるか、専用のスタンドに吊るさないと立ち歩けないので不便に感じていました。携帯できる軽い点滴ができれば間違いなく全国の医療施設で受け入れられるはずです。
ビック・ツールの月光ドリルや入江工研の携帯できる点滴など、日本のものづくりの精神と技があれば、中小企業や町工場でも十分に世界市場で戦っていけると今回のガイアの夜明けを視聴し再認識しました。
番組ではほかにも様々な町工場と医療現場の取り組みが紹介されていました。少子高齢化、世界市場進出、日本のものづくり、そして医療といったキーワードは今後の投資先選定においてさらに重要になっていくと感じています。