廃材や残反を活用し新たな商品をネット販売、ガイアの夜明け「捨てるの待った!~新たな”リサイクル”の幕開け~」放送動画の感想

2016年5月24日(火)放送のガイアの夜明け「捨てるの待った!~新たな”リサイクル”の幕開け~」は、パレットハウスジャパンや産業廃棄物として捨てられている工事現場の廃材や生産現場で余り物扱いの素材を加工し、新たな商品として甦らせるリサイクルビジネスに光を当てた回でした。

町工場などでフォークリフトで製品を運ぶときに下に敷いて使う木製の「パレット」。使えなくなったら産業廃棄物として処分されているこのパレットを無料で譲り受け、新たな商品を生み出しているのが大町浩社長率いる大阪市生野区の木工所「パレットハウスジャパン」です。

廃パレットならではの”使い込まれた”感じをビンテージ風の家具として組み上げ販売することで人気を呼んでおり、横浜市にあるミスタードーナツの店舗では内装材に採用されるなど、今後の成長に期待が持てるビジネスモデルです。

チケット販売大手のぴあ株式会社(東証1部上場、証券コード:4337、株主優待あり)では、新規事業部門が”廃材”として処分されるものを「昔の思い出を偲ぶ商品」に生まれ変わらせるビジネスに取り組んでいます。ホテルオークラ東京や横浜アリーナ、国立競技場などの施設がリニューアルされる際、そこで出た廃材を扱ったのもぴあだそうです。

番組ではクラシックやバレエで有名な武蔵野市民文化会館のリニューアルに伴い出される廃材を使い、カスタネットや時計掛け、クッションなど37点もの商品をぴあ社が生み出すまでの取り組みを紹介していました。各商品はぴあ公式サイトで6月初旬から販売されるそうです。

かつて「西の西陣、東の桐生」と謳われたほどに栄えた繊維産業の街・群馬県桐生市ですが、ここ20年で売り上げは4分の1人に激減しています。ベンチャー企業「フクル」の木島広社長は大量生産には向かない少量の生地「残反」に着目し、縫製工場や繊維メーカーをネットワーク化して、一点モノのオーダーメードドレスを受注生産する仕組みを作り上げられました。

パレットハウスジャパンやぴあ社が手掛ける廃材を活用して新たな商品を生み出すビジネス、そしてフクルが手掛ける残反を使ったドレス販売は、こだわりの商品を探す消費者に刺さると思います。ネット販売とも相性が良さそうなので今後に期待が持てます。

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