ハイブリッドマムやママスクエアの取り組みが面白い!ガイアの夜明け「保育園落ちた…どうする日本? ~”働きたいママ”を救うには~」放送動画の感想

2016年2月、はてな匿名ダイアリーに「保育園落ちた日本死ね!!!」というブログ記事が掲載されました。子供を預ける保育園が見つからないため、社会復帰できない女性の悲痛な叫びは国会でも取り上げられる事態に。

2016年5月3日(火)放送のガイアの夜明け「保育園落ちた…どうする日本? ~”働きたいママ”を救うには~」は、日本が抱える待機児童問題を取り上げた回でした。長時間労働と低賃金が引き起こす保育士不足の解消に取り組むハイブリッドマム社や、子供といっしょに働けるオフィス環境を用意するママスクエアの取り組みが紹介されていました。

番組冒頭でも紹介されていましたが、働きたいママが保育園に落ちる待機児童の理由は、保育園が足りないだけではなく保育士が不足しているという根深い理由があります。東京・武蔵野市の風の子保育園も定員が60人にもかかわらず、保育士が確保できないため実際に預かっている人数は51人だそうです。

保育園ハッピーマムをはじめ都内で9つの保育園を運営しているハイブリッドマム社では、子供を預かりたいのに保育士が足りないという問題を解消するため、全国に約80万人はいると言われる潜在保育士を優遇する取り組みを行っています。

ハイブリッドマムの三宅社長は子連れ出勤OK、週休3日の導入、時短制度など家庭と仕事の両立がしやすい環境を運営する保育園で整えているのが特徴です。保育士不足を解消するため、ナース人材バンクやウェルクス社のような人材派遣会社を使い、看護師や保育士の資格を持つ人たちを採用しています。

埼玉県川口市にあるショッピングモール「ララガーデン川口」に2015年4月にオープンしたのが、子育てママが働ける画期的な取り組みとして注目を集めている「ママスクエア」です。

ママスクエアでは電話による営業などアウトソーシング業務を企業から受託し、子育てママに子連れで出勤してもらい、ガラス板一枚隔てた育児スペースに子供を預けてオフィス業務を行ってもらう業態を取っています。

育児スペースは保育園ではないためオムツ替えはママの仕事、ママスクエアに併設されているカフェで子供とランチを取り、勤務時間のシフトもママと子供を優先して組むことができます。職場がショッピングモールの中にあるため買い物も楽というメリットがあります。

ママスクエアの募集は900円と決して高くはありませんが、子育て中の主婦の間で口コミで人気が広がり、なんと30人の募集に300人の応募が殺到したそうです。保育園に入れなくても働けて、保育料がかからないため結果的にはより高い収入につながるのでしょう。

働きたい子育てママの受け皿として急拡大しているママスクエア社では、新しい取り組みとして六本木ヒルズに周辺企業のワーキングスペースを貸し出す新業態を2016年5月から開始予定です。ママスクエアでは100店舗展開を目指しているそうですが、このビジネスならそれ以上の店舗数も可能だと思います。

少子高齢化で働ける人材が減っている日本において、主婦の力はこれからますます重要になって来ます。ハイブリッドマムの潜在保育士の開拓や、ママスクエアの子供と一緒に働けるオフィス環境整備は、取り組みとしてこれからの日本社会に受け要られるものであることは間違いありません。

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