新幹線受注の敗北はむしろ勝利の布石!?未来世紀ジパング「インドネシアをめぐり「日本」VS「中国」 ニッポン逆襲なるか!?」放送動画の感想
2016年5月2日(月)に放送された未来世紀ジパング「インドネシアをめぐり「日本」VS「中国」 ニッポン逆襲なるか!?」は、インドネシアと日本の絆について学べる放送回でした。中国に新幹線受注で敗北したことは、むしろ今後のインドネシアとの良好な関係を築く布石になれるのではと期待しています。
ミス・インドネシアと準ミス・インドネシアがナビゲーターを務めるインドネシアで大人気のテレビ番組「Kokoro no tomo(ココロノトモ)」。そんなココロノトモが火付け役になり、昨年、日本を訪れたインドネシア人観光客は約20万人と過去最高を記録しています。
番組によると人口2億5000万人、9割がイスラム教徒というインドネシア国内では今、株式会社トリドール(東証1部上場、証券コード:3397、株主優待あり)が運営する丸亀製麺のうどんが人気だそうです。人気の理由はハラルマークを取得していること。イスラム商戦で成功するにはハラル認証は避けては通れませんね。
香川発の「たも屋」も本場のコシをそのままにした讃岐うどんでインドネシアに進出、勝負をかけています。うどんはイスラム教徒が多い海外諸国で今後人気がさらに高まると個人的に見ています。トリドール含め投資先としていくつかピックアップしています。
インドネシア第三の都市バンドンからジャカルタをつなぐ予定の高速鉄道計画。日本との競争の末、中国初となる高速鉄道(中国版新幹線)の海外輸出先に決まりましたが・・・ニュースでも取り上げられている通りずさんな工事計画書や進まない用地買収など問題が山積みのようです。予定の2019年までの完成は難しいのではと感じさせられる状況です。
南シナ海に浮かぶナトゥナ諸島でも中国漁船とのトラブルが起きており、豊富な漁場を狙い多くの中国密漁船が出没しています。インドネシア政府のスシ大臣は見せしめに中国船の密漁船を爆破するなど、反中感情がインドネシア国内で高まっているように思えます。
インドネシア・スマトラ島最北端のバンダアチェには「ジャッキー・チェン村」という、2004年に起きたスマトラ沖地震の後、中国の無償援助でつくられた復興住宅村があります。しかし建設から10年経った今、中国からの支援もなくなり学校が廃校になるなど寂れた状態になっています。
同じバンダアチェの内海で行なわれているカゴ漁は、宮城県・東松島市とのプロジェクトから始まった体験ツーリズム企画。日本の支援で建設された津波避難ビルでは、被災した女性たちが東松島市との相互復興プロジェクトを手掛けています。日本は資金では無く、人の絆の支援で今後インドネシアと友好関係を強化していくべきでしょう。
未来世紀ジパングの公式サイトでは、WEB限定の特別動画が公開されています。4分ちょっとの短い時間ですが、日本が受注に成功したインドネシア初の地下鉄工事が紹介されています。2019年の完成が待ち遠しいプロジェクトです。