加湿器やスモークマシンも業界シェアトップ!カンブリア宮殿「懐かしの石油ファンヒーターで大躍進!知られざるヒットメーカー ダイニチの秘密」
2019年1月31日(木)放送のカンブリア宮殿「懐かしの石油ファンヒーターで大躍進!知られざるヒットメーカー ダイニチの秘密」に登場されたのが、10年以上にわたり石油ファンヒーター市場で業界トップを走り続けているダイニチ工業の吉井久夫(よしい・ひさお)社長です。
都内の家電量販店ではイタリア製のオイルヒーターや変わったデザインで有名なダイソンのセラミック・ファンヒーターなど、オシャレな暖房器具が並べられています。
一方、東北や北関東など冬場の寒さが厳しい地域では、オシャレな暖房器具ではなく足元から素早く部屋全体を暖められ、部屋の加湿にもつながる石油ファンヒーターが人気です。
その石油ファンヒーター業界で11年連続、国内売り上げトップを走っているのが新潟に本社を置くダイニチ工業です。エアコンやオシャレ暖房器具の人気が高まる中、新潟の小さなメーカーを業界トップにまで引き上げたのが吉井久夫社長です。
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非正規雇用が多いとされる製造業にありながら、石油ファンヒーターで業界トップを走るダイニチの正社員率は実に90%以上、離職率も2%以下をキープしています。
ダイニチでは子育て世代に対する環境整備に注力しており、30万円以上の出産祝金や20万円の入学祝金、子どもが3歳までの育児期間中の社員向け子育て専用ラインの導入やマタニティー専用職など、妊娠中や子育て中の社員のために様々な独自制度を提供しているのが特徴です。
1999年に社長に就任した吉井氏は、エアコンの普及拡大によって在庫が20万台も積みあがった厳しい時期も、大幅値下げですべての在庫をさばききることで石油ファンヒーターの需要を革新。大手家電メーカーが石油ファンヒーター市場から撤退するなか、あえて増産に踏み切り市場シェアNo1を獲得することに成功されます。
ダイニチでは消費者向けの石油ファンヒーターに加え、ビニールハウスでイチゴを育てる農家のために、日照時間が少なくても成長させられる「光合成促進機」という製品も生み出しています。他にも加湿器やスモークマシンなど、石油ファンヒーター以外もダイニチがシェアトップを取っている商品が複数あります。
新潟での生産を貫き、売上高200億円以上、従業員数500人以上と、地元・新潟の経済にも大きく貢献しているダイニチ工業。石油ファンヒーターは最先端とは言い難い家電ですが、国内市場だけでなく海外の寒冷地域での販路も望めると今回のカンブリア宮殿を視聴し感じました。