人気パティシエに選ばれる七洋製作所のバッケン、カンブリア宮殿「絶品スイーツを陰で支える魔法のオーブン!倒産を乗り越え生み出した”大逆転ものづくり”」

テレビ東京のテレビチャンピオン・ケーキ職人選手権で初の三連覇を成し遂げたシェフ横山知之が運営する「ル・パティシエ ヨコヤマ」や、小山ロールで有名な「パティシエ エス コヤマ」など、全国屈指の有名菓子店が愛用しているのが七洋製作所のオーブン「南蛮窯バッケン」です。

2018年11月29日(木)放送のカンブリア宮殿「絶品スイーツを陰で支える魔法のオーブン!倒産を乗り越え生み出した”大逆転ものづくり”」に七洋製作所の内山素行(うちやま・もとゆき)社長が登場し、親子2代に渡る格闘で形にした熱を逃がさない電気ヒーターオーブン「バッケン」について熱く語られていました。

七洋製作所の南蛮バッケンの価格は他社製品の2.5倍と高価ですが、窯の中の温度を一定に保つ驚異的な密閉性を持ち、電気ヒーターをコンピュータ制御したオーブンで生み出される生地が驚くほどしっとりふっくらと焼き上がるため、全国のパティシエたちが憧れる窯になっています。

七洋製作所の前身は現社長の父・善次が1950年に創業したせんべいの製造販売を生業とする内山商店でした。順調に拡大していたせんべいメーカーから機械メーカーに転身したものの、その経営は厳しく会社を2度も倒産させてしまいます。

そんな苦境の中で善次氏は最後の望みをかけ、せんべいメーカーで培った「火」のノウハウを駆使した、今までにない菓子の焼き窯の開発に没頭し、密閉性の高い「南蛮窯」を完成させたそうです。

南蛮窯を完成させた善次氏が病に倒れた後、窯と事業と受け継いだのが息子で現社長の内山素行氏です。内山社長は南蛮窯を売り込むために火の調整が難しいカステラ製造に着目し、カステラを自動で焼ける窯として全国を巡って実演会を開催するなどし売り上げを拡大させることに成功されます。

現在、七洋製作所ではシャトレーゼの人気プリンを生み出すスチームオーブン「ZEN(ゼン)」や、京都・宇治の焼きたてパンの店「たま木亭」が採用したパン焼き釜「SEVEN(セブン)」など、バッケン以外の人気オーブンも開発・販売しています。

また七洋製作所では窯を買ってくれた店を儲けさせることにもこだわり、菓子の生地提供や、店を繁盛させるための「南蛮塾」というお菓子作りの勉強会を開催するなど、様々な分野で購入店をサポートしています。

1973年に創業された内山素行率いる七洋製作所は、13,000台ものバッケンを販売し、今や年間売上が20億円を超えるまでに成長しています。スイーツ好きには注目の企業であることは間違いありません。

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