ホテル・エベレスト・ビューにいつか泊まってみたい!未来世紀ジパング「沸騰ヒマラヤトレッキング!最貧国ネパールの光と影」視聴レビュー
2014年12月15日(月)放送の未来世紀ジパング「沸騰ヒマラヤトレッキング!最貧国ネパールの光と影」を視聴しました。トレッキングブームで「エベレスト街道」が沸騰している、世界最貧国のひとつネパールが取り上げられた回です。
世界一危険な空港と言われる「テンジン・ヒラリー空港」には、多い日には1日50便の飛行機が着陸します。世界最高峰エベレストのトレッキングを目的に、世界中から年間3万6,000人がやってくるそうです。
ネパールと言えばやはり有名なのはヒマラヤ山脈にそびえる世界最高峰のエベレストです。その山肌を縫うようにトレッキングができる「エベレスト街道」は大人気のコースで、日本人の観光客も多数訪問しています。
番組では平均65歳の日本人ツアー客に密着し、3日間に渡るエベレスト街道の山歩きの末、晴天の下エベレストの荘厳な光景を拝めた素晴らしいシーンを放映していました。あの広大な大自然を見ると個人的にもネパールに行ってみたくなります。
標高3,880mの場所に建つ「ホテル・エベレスト・ビュー」は、富士山より高い場所に建つホテルとして有名です。部屋数は12室で、全室エベレストが窓から見渡せる最高のホテルです。しかも食事は日本人観光客のために和食までふるまわれます。
この「ホテル・エベレスト・ビュー」、実は1971年に日本人の宮原巍(たかし)さんが建てたホテルです。現在ネパールの首都カトマンズに住む宮原さんは、ヒマラヤ登山隊に参加したことをきっかけにネパールに移住。
宮原さんは2005年に日本の国籍を捨て、ネパール国籍を取得します。憲法も行政も機能していないネパールで、国を変えようと政党を作り国政にも打って出ます。残念ながら落選はしたものの、80歳の宮原さんの行動力は素晴らしいと思います。
観光資源が重要なネパールにおいて、今年、エベレストの雪崩で多くの犠牲が出ました。番組ではシェルパにインタビューしていましたが、やはり生活のためにもエベレスト登山への同行は危険であっても欠かせないそうです。
そんなネパール人の生活を豊かにすべく活動しているのが、国内外で20店舗を展開するマザーハウスです。最貧国の1つ、バングラデシュで生産した高品質のバッグなどを販売しています。
マザーハウスが次の海外進出の拠点として選んだのが、ネパールです。ネパールの女性が、伝統産業である「草木染め」で作った高品質なストールは日本でも人気になりそうです。
WEB限定「ジパング・お蔵入り映像」で作業にかかわる人たちに実際の製品を見せる事が大切とマザーハウスのスタッフの方が話されていましたが、職人のモチベーションアップにもつながりますし本当にその通りだと思います。
沸騰ナビゲーターの後藤康浩氏(日本経済新聞社編集委員)は未来予測で、「目指せ!アジアのスイス」を掲げられていました。大国に囲まれている、ヒマラヤやアルプスを抱く山岳国家、中立国など共通点の多いスイスとネパール。
ネパールの人たちはホスピタリティがあるためサービス産業にも向いており、何より年間約50万人のネパール人が出稼ぎに行っている事から、将来的にこうした人々が技術などを学び、ネパールに持ち帰り発展につなげてくれる可能性もあります。
観光資源が豊富で国民の気質も良いのであれば、政治さえ安定すればネパールは国としてもっと発展しそうですね。ネパールと、ホテル・エベレスト・ビューはいつか訪れてみたいと思います。