体験型ホームセンタームサシとPB商品が人気のカインズが登場⇒ガイアの夜明け「ホームセンター 新時代!」

大きなものから小さなものまで、家庭に必要なものは何でも揃うホームセンター。しかし各社の出店攻勢で市場が飽和状態に陥っていることもあり、日本のホームセンターの市場規模は4兆円弱と、10年以上横ばいが続いています。

2018年12月4日(火)放送のガイアの夜明け「ホームセンター 新時代!」はホームセンター戦国時代とも言える現代において、体験型店舗で人気のホームセンタームサシと、DIY・女性・都市部を切り口に新たな挑戦に打って出ているカインズが紹介された回でした。

新潟県を中心に東北や北陸に40店舗以上を展開する「ホームセンタームサシ」は、高圧洗浄機にチェーンソー、歯ブラシ、爪切り、さらには除雪機まで様々な商品に実際に触れる事ができる体験型店舗が特徴です。

さらにホームセンタームサシのペットコーナーでは特別に柵を作り、子供達が直接動物と触れ合えるようにしています。店内をリクガメと散歩したり、鷹が飛ぶ鷹匠イベントなども定期的に開催されています。

来店しないと味わえない“体験”で他社ホームセンターやインターネット店舗にない魅力で生き残りを図っているホームセンタームサシ、その営業利益率は7.3%とホームセンター業界でもトップクラスを誇っています。

DIYに力を注ぐホームセンターのカインズ

品ぞろえの豊富さと安さで人気なのが、ホームセンター業界で売上高2位の「カインズ」です。カインズが最近特に注力しているのが、DIY部門の強化です。カインズの売り上げ伸び率を見ても、全体の伸び率が3%のところ、DIY関連は20%も前年比で成長しています。

カインズ店内にある「DIYコーナー」は、これまでのプロ向けでなくDIYに興味のある女性客や初心者を主なターゲットにしています。手軽にものをつくれるよう便利なキットをそろえたほか、本格的な工作室も設置しているのが特徴です。番組ナビゲーターの江口洋介さんも実際に溶接を体験されていました。

DIY初心者を取り込もうとカインズが力を入れているのが店内で行う「ワークショップ」です。専門講師の指導のもと、どんな人でもインテリアなど様々な作品が作れる講座として人気を集めています。番組では社内コンテストを勝ち抜いた「3段ツールボックス」がワークショップで人気になっている模様も取り上げられていました。

カインズのDIY部門で特に人気なのが、PB商品「kumimoku(クミモク)」シリーズとのこと。釘やネジを使わずに棚や机などが簡単に作れるため、女性や初心者を中心に好評を得ているそうです。番組で紹介されていた新たなkumimokuシリーズ「六角形ラック」はインスタなど写真映えにも良さそうです。

郊外の大規模店を中心に200店舗以上展開しているカインズでは、新業態として「スタイルファクトリー」という大型ショッピングモールに出店するテナント形式のお店を展開しています。見た目はまさにオシャレな雑貨屋です。

スタイルファクトリーの売り場面積は通常のカインズの10分の1、商品アイテム数も1割以下という小型店ながら、DIYカフェや体験コーナーを設置したことで人気も上々のようです。

ホームセンタームサシもカインズの新業態スタイルファクトリーも、「体験」が大きなキーワードになっていると今回のガイアの夜明けを見て感じました。ネット全盛期の今だからこそ、体験型ホームセンターが消費者に求められているのかもしれません。

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