北原病院グループの北原茂実理事長が語る医療産業の重要性、カンブリア宮殿「こんな病院見たことない!ニッポンの医療を変える男」視聴レビュー

遅ればせながら録画していた2015年8月6日(木)放送のカンブリア宮殿「こんな病院見たことない!ニッポンの医療を変える男」を視聴しましたので、忘れないようブログ記事に視聴レビューを残しておこうと思います。登場されていたのは北原病院グループ(医療法人社団 KNI理事長)の北原茂実(きたはら・しげみ)氏です。

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番組冒頭、東京江戸川区にある江戸川病院や、愛媛にある愛媛大学附属病院など、患者から選ばれるためのサービスを提供している病院がまず紹介されていました。その流れで紹介されたのが北原国際病院です。

おしゃれなカフェのような待合室、即日の精密検査に即日結果報告、病院内での薬処方と副作用チェックなど、患者に喜ばれるサービスを提供しているのが特徴です。北原国際病院を運営しているのが、医療法人社団KNI(Kitahara Neurosurgical Instituteの略)です。

医療法人社団KNIは東京・八王子市内に脳神経外科や脳ドック、リハビリ・精神科、そして内科クリニックなど4つの医療施設を構える医療グループです。「気づいたら動く」を病院スタッフがモットーにしているため、“断らない救急”も実現しています。

設立者の北原茂実理事長が北原病院を作ったそもそものきっかけは約30年前、大学病院の勤務医をしていた時、皮肉にも急病で自分が勤務していた病院に運び込まれた事だったそうです。北原理事長やそこで、患者にとって病院が居心地の悪い空間だということに気付きます。

そうした患者としての実体験もあり、北原理事長の病院は随所に患者の立場に立った気配りがなされるようになりました。病院の設計や内装なども外部委託するのではなく、北原病院グループが自身で行っているそうです。

また北原理事長は国民皆保険の見直しや、病院の株式会社化なども著書の中であえて提案しています。医療というのは利益を生む“産業”でなければ続かない、という持論を持たれているからこその提言だと思います。

番組後半では北原リハビリテーション病院の取り組みが紹介されていました。うつ病患者が自分で治っていくための環境作りや、「家族ボランティア」という入院患者の家族が病院内で働く制度が特徴的です。

家族ボランティアの仕事は掃除からレクリエーションの手伝い、家でミシンを使った縫い物など多岐にわたります。働いた分だけポイントがたまり、入院の差額ベッド代として相殺されるという仕組みです。家族ボランティアとして働くことで他の患者とも触れ合え、地域が支える医療現場の形成にもつながります。

北原理事長はニッポンの医療ノウハウを新興国に輸出するプロジェクトにも注力しているそうです。カンボジアから若い研修生を招いたり、カンボジアで救急医療にも対応する総合病院を建設するなど、本格的な進出に向けて着々と準備を進めています。

北原茂実理事長が率いる北原病院グループ、医療法人社団KNIの売上高は38億円(2013年3月実績)、従業員数は500名を超えます。北原氏のように異端児と映る方の過激な取り組みこそ、今の少子高齢化が進む日本では求められているように感じます。

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