北海道夕張市の鈴木直道市長と島根県吉田ふるさと村の高岡裕司社長が登場!カンブリア宮殿「田舎に日本の未来SP 第1弾 ~人口減に挑む地元愛~」視聴レビュー

2015年6月4日(木)放送のカンブリア宮殿「田舎に日本の未来SP 第1弾 ~人口減に挑む地元愛~」には普段1人ゲストのところ、北海道夕張市の鈴木直道(すずき・なおみち)市長と、島根県雲南市の吉田ふるさと村の高岡裕司(たかおか・ゆうじ)社長のお二人が登場し、地元愛で人口減少をなんとかしようと取り組む活動が紹介されました。

吉田ふるさと村の大人気商品でもある卵かけご飯専用の醤油、おたまはんはネット通販ショップでも購入可能です。 ⇒ 楽天市場で買える「おたまはん」

東京・池袋に2015年4月にオープンした新名所が、豊島区の新庁舎です。住みたい街としても人気の池袋ですが、民間の研究機関調査によると豊島区は2040年には消滅するかもしれないと発表しました。発表によると子育て世代の減少によって896もの自治体が消滅する危機にあるそうです。

人口減少を食い止め、消滅都市を免れるための取り組みを行っている自治体として日本で唯一財政破綻した自治体・北海道夕張市が番組前半に紹介されていました。かつて炭坑として栄え、1960年代の最盛期には12万人近くいた住民は、今では1万人を割りこみ高齢化率は全国の市の中でトップクラスの48%です。

借金353億円で財政破たんした夕張市は、行政の公共サービス維持費を減らし、住民にとって暮らしやすい街を作る「コンパクトシティ計画」を推し進めています。

コンパクトシティ計画を率いるのが、2011年4月に当時30歳という若さで夕張市の市長に当選した元東京都職員の鈴木直道氏です。最年少市長として当選した鈴木氏は、課題が山積している夕張だからこそ、人口が減少するニッポンを生き抜くヒントがあると語ります。

夕張市の廃校となった小学校は研修施設としての貸し出しや、ゆうばり共生型ファームというビニールハウスの設置、賃貸オフィスとしての貸し出し、バイキングレストランの展開など様々な取り組みが行われています。

番組後半、TKG(卵かけご飯)ブームの火付け役となった卵かけご飯専用醤油「おたまはん」を製造・販売する株式会社吉田ふるさと村の取り組みが紹介されていました。吉田ふるさと村の特徴は、島根・吉田村(現・島根・雲南市吉田町)の100人近い住民たちが出資した全国でも珍しい「住民株式会社」だという点です。

日本のバブル時代(1980年代)の中でも人口減少によって村が消滅すると危機感を抱き、人口が減るなら仕事を産み出そうとの考えから地域住民のための水道工事、日帰り温泉、道の駅など8つの事業を手がけ、全国的な大ヒットとなった卵かけご飯専用醤油「おたまはん」の開発にも成功します。

創業時はわずか6人だった吉田ふるさと村の社員は、30年で10倍以上の66人にも増加し、地域を代表する企業へと成長しています。2005年には日本初の「たまごかけごはんシンポジウム」を開催するなど、吉田ふるさと村の取り組みは全国でも注目されています。

経済合理性だけで考えると、消滅する可能性のある都市はそのまま消滅させてしまった方が良いのかもしれません。しかし田舎が無くなることで、心の豊かさや、人々のつながりも失われてしまう気がします。鈴木直道市長や吉田ふるさと村の取り組みを応援します。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です