今までにない価値で感動させたい!スノーピーク山井太社長が熱く語ったカンブリア宮殿「キャンプ場から出勤!テントで年間40泊以上!急成長アウトドアメーカーが繰り出す“客感動”戦略」視聴レビュー

新潟県三条市に本社を置くアウトドア総合メーカー、株式会社スノーピークの山井太(やまい・とおる)社長が登場された、2014年9月18日(木)放送のカンブリア宮殿「キャンプ場から出勤!テントで年間40泊以上!急成長アウトドアメーカーが繰り出す“客感動”戦略」を視聴しました。当サイト管理人の自営業者KENは番組で初めて知ったのですが、“スノーピーカー”という熱烈ファンを生んでいるほどの急成長のアウトドアブランドです。

番組冒頭ではスノーピークのテントやランタン、椅子などを購入しキャンプを楽しむスノーピーカーの模様が放映されていました。コールマンやモンベルなど競合がひしめくキャンプ用品業界にあって、熱烈なファンのおかげで売り上げも右肩上がりで伸びています。

スノーピークの誕生は1958年、登山が大好きだった山井社長の父、山井幸雄氏によって「山井幸雄商店」の名で創業されます。そんな山井幸雄商店を急成長させたのが、2代目である現社長、山井太氏です。

山井社長は市販の2万円程度のテントに不満を持っており、コスト度外視で丈夫で雨漏りしないテントを開発します。価格は一般的なテントの10倍、16万8000円!そのこだわりのテントが100張も売れたことで、「いいものであれば欲しいという人は必ずいる。」ということに山井社長が気づきます。

発売当時は世界最小・最軽量というガスバーナーや、一酸化炭素を逃してくれて中でバーベキューができるテント、地べたに置かず簡単に折りたためる焚き火台等など、スノーピークでは他社にはないキャンプ用品を開発・販売し続けています。

その結果、現在は世界17か国以上で販売、海外売上比率は35%にも上ります。スノーピークの入社条件もアウトドアが好きな人、と社長はじめ徹底してキャンプ好きな人たちが集まっています。

熊本県上益城郡にある歌瀬キャンプ場では「スノーピークウェイ九州」という一大キャンプイベントが開催されました。スノーピークではこうしたキャンプイベントを開催し、山井社長はその全てに参加しているそうです。

1980年代後半からのオートキャンプブームでスノーピークも業績を伸ばしていましたが、1993年をピークに業績が悪化、6期連続で減収となります。わらにもすがる思いで開催したのが、1998年の第1回スノーピークウェイだったそうです。

その記念すべき第1回スノーピークウェイに来た客から「高い」「店の品ぞろえが悪い」という意見が集まったそうです。山井社長はこの問題を解決するため問屋との取引を全廃するという大改革を行います。

そして小売店への「直接取引」に切り替え、1000店舗以上あった販売先を250店舗に縮小し、品揃えを充実させてくれる店舗に絞り込みます。また正規特約店には社員を常駐させるなどサービスを改善したことで、売り上げもV字回復を果たします。

数あるスノーピーク製品の中で、ロングセラーになっているのが地味ながらちょっとユニークなヒット商品「ペグ」です。テントを張る際に打つ釘のような商品です。スノーピークではこのペグを地元・燕三条の工場に発注し、日本刀を作る技術を使って丈夫で使いやすいペグを製造しています。

一般的なペグの販売価格50円と比べ、鍛冶屋職人こだわりのスノーピークのペグは、1本320円~1100円もします。しかし石にも刺さるとユーザーが高く評価するその商品力で、これまでに計250万本以上売れているそうです。

古くからの金属加工技術を持った町工場が多い燕三条、「和鉄ダッチオーブン」や「ホットサンドクッカー トラメジーノ」といったスノーピークの人気商品を生み出しています。スノーピークでは50社の燕三条の会社と提携し、メイドイン燕三条の商品を世界に発信しています。

村上龍氏は編集後記で「商品開発においては、マーケティングに頼るよりも、徹底して消費者の立場に立って考え抜くメーカーのほうが強い。」という言葉はまさにその通りだと思います。

山井社長のスノーピークはスノーピークウェイなどで社員が直接ユーザーから要望や不満を聞き、地元燕三条の職人会社と協力しながら商品を開発・改善しているのが大きな強みになっているのだと感じました。スノーピークの商品は公式ショップや楽天市場などのネット通販でも購入できるので、帆布製チェアを買ってみようと思います。

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