中川政七商店や粋更が職人と伝統工芸品を救う>カンブリア宮殿「消滅寸前…日本の伝統のものづくり企業を次々再生!300年企業が挑む新・ブランド創出術」

中川政七商店は奈良県で1716年に創業した麻織物「奈良晒(さらし)」のメーカーであると同時に、全国に伝統工芸品を扱うショップを30店舗以上展開する企業です。

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2014年1月30日(木)放送のカンブリア宮殿「消滅寸前…日本の伝統のものづくり企業を次々再生!300年企業が挑む新・ブランド創出術」に登場されたのが日本の伝統工芸品を応援する株式会社中川政七商店の13代目、中川 淳(なかがわ・じゅん)社長です。

東京・丸の内の商業施設KITTE(キッテ)に出店した中川政七商店は花ふきんをはじめとした自社の麻織物などの製品だけでなく、包丁や土鍋、ノート、陶磁器など日本の伝統工芸品の数々も扱っています。

中川淳社長は京都大学を卒業後、2年間の大手電機メーカー勤務を経て家業の中川政七商店に入社。茶道具などを扱いだしたことで当時は年商9億円と経営は安定していたそうですが、看板の麻部門が赤字に陥っていることを知る改革に乗り出されます。

中川社長は自社商品や日本の伝統工芸品の良さをお客さんに直接伝えるため、表参道ヒルズに「粋更(きさら)」という直営店を出店することに成功。この粋更の出店を機に中川政七商店はブランド力と売上を高めていきました。

そして現在、中川政七商店は自社の再生で得たノウハウと経験を使い、日本の伝統工芸メーカーの再生事業まで手掛けています。番組では新潟県三条市にある包丁鍛冶「タダフサ」と、長崎県波佐見町にある有田焼の下請けメーカー「マルヒロ」の再生が紹介されていました。

中川とタダフサとで考案した包丁メーカーならではの「パン切り包丁」や、マルヒロの新しい焼き物ブランド「HASAMI」のマグカップは全国的にも人気になり、両社の売上アップに貢献しているようです。

 

番組終盤、中川政七商店が手掛ける新たなコンセプトの店「日本市」が紹介されました。土産物で地域を元気にするをテーマに、その土地に根付く昔ながらの工芸品のショールームになるような土産物店です。

日本市の一号店を地元・奈良県に作り、今後は全国各地に広めていく予定とのこと。地域にタダフサやマルヒロのような一番星ができれば、2番手、3番手は見よう見まねでついてくるという中川社長の言葉には説得力があります。

日本の職人が作るこだわりの伝統工芸品は、国内だけでなく海外でも受け入れられるはず。中川政七商店には日本市のような店舗を全国に増やしてもらうと同時に、海外展開やオンラインショップの越境ECにもぜひ注力してもらいたいと思います。

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