森下仁丹の駒村純一社長が登場!カンブリア宮殿「“銀の粒”から生まれた最新技術!老舗企業の大転換経営」視聴レビュー

遅ればせながら2013年8月22日(木)のカンブリア宮殿「“銀の粒”から生まれた最新技術!老舗企業の大転換経営」を視聴しましたので、当ブログに管理人KENによる視聴レビューを掲載させて頂きます。

今回のカンブリア宮殿に登場したのが、会社を崖っぷちから救った森下仁丹の駒村純一社長。元・三菱商事の商社マンです。丸く小さな“銀粒仁丹”はかつては日本人の携帯薬として圧倒的な支持を得た商品とのことですが、管理人KENも普段は口にしないマイナー商品になってしまっています。

実際、銀粒仁丹の売上高は1982年の39億円をピークに減少の一途をたどり、森下仁丹は2003年に30億円もの赤字を計上する事態に追い込まれたそうです。長い歴史の中で社内に根付いてしまった“老舗体質”、かつて栄華を誇った仁丹というブランドの存在が、会社の前進を止めてしまっていたとのこと。そこに外から駒村社長がやってきて、劇的な改革を起こし今に至ります。

森下仁丹の復活の起爆剤となったのが、銀粒から培ったコーティング技術を活かし、10年の歳月をかけ確立した独自のシームレス(継ぎ目のない)カプセル技術。これまで自社の製品にしか活かすことのなかったこのシームレスカプセル技術を駒村社長は外に売り出し、これまでに100社1500商品に使われるようになったそうです。

カプセル技術は海外のサプリメントや医薬品市場にまで進出し、今や他社からの依頼で作るカプセル事業が森下仁丹の売り上げの約3割を占め、森下仁丹の利益の大きな柱となっているとのこと。売り上げも回復し、売り上げ100億が見えてきています。

社内改革の一環として駒村社長は中途採用の大量投入を行い、本社で働く社員の約6割を中途入社にしたそうです。それにより仕事の大幅なスピードアップ、そして従来の考えに縛られない自由な発想がうまれているとのこと。

またカンブリア宮殿の終盤では、これまで主に食品向けにカプセル技術を開発してきた森下仁丹が、新たに工業用途に乗り出そうとしている面が取り上げられていました。工業廃液からレアメタルのみを回収できるカプセルの開発に成功し、3,500億円市場とも目されるレアメタル回収に挑んでいます。

さらに先端医療の分野にも進出し、ガン治療の医薬品開発もはじまっているとのこと。森下仁丹のカプセル技術を使えば、従来の注射ではなく錠剤としてワクチンを接種できると期待され、革新的な技術として今大きく注目されているそうです。

老舗企業には内なる復活のカギが眠っており、それを再発見・再活用できるかが経営者の腕の見せ所なのでしょう。森下仁丹は東証2部の上場企業でもあり(証券コードは4524)、配当や株主優待も実施しているので管理人KENの投資検討リストに入れておこうと思います。

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