総選挙で暗雲漂うイギリスのEU離脱、未来世紀ジパング「池上彰が徹底解説!揺れる欧州…離脱決定から1年 イギリスの今」

2016年6月の国民投票により、EU離脱(BREXIT:ブレグジット)が決まったイギリス。1年後の2017年6月8日に投開票された総選挙の結果では、テリーザ・メイ首相率いる保守党が議席の過半数を割り込み、EUからの離脱に向けた交渉にも悪影響を及ぼすのは間違いありません。

2017年5月29日(月)放送の未来世紀ジパング「池上彰が徹底解説!揺れる欧州…離脱決定から1年 イギリスの今」は、EU離脱決定から1年が経過したイギリスの現状を取り上げた回でした。

移民反対派が多く投票したことでEU離脱が決定したイギリスですが、最後の駆け込みで移民が増えてしまったことで、戸惑っている地域もあるようです。番組インタビューでもこんなはずではなかったと起こっている国民が映し出されていました。

またEU離脱が決まってイギリスの景気は悪くなると思っていましたが、ポンド安の結果、海外からの観光が増加しツアー会社は新たなバスを購入できるようになるなど現在のイギリス経済は決して不景気ではないようです(これから先は分かりませんが)、

金融街のロンドン・シティに支店を構える大和証券(東証1部上場、証券コード:8601、株主優待品カタログあり)もブレグジットの影響でシティからの離脱を決定し、フランスやロンドン、アイルランドなどへの移転を現在まさに進めている最中です。

またイギリス国内で生産したクルマをEU諸国に販売している日産自動車(東証1部上場、証券コード:7201)も新規投資を控えることをゴーン社長が発表するなど今後の状況は不透明です。

今回の未来世紀ジパングを視聴して感じましたが、イギリス国民は現状をあまりよく理解せず、感情で動いているふしがあるように思います。その結果がBREXIT、そして離脱交渉の遅延といった事態を引き起こしています。

日本企業にとっても不透明感の増しているイギリス国内でのビジネスに躊躇してしまうのは当然の結果です。EU諸国で事業を始めようと考えるなら、イギリスよりもドイツやフランスなどを選ばざるを得ない状況にあると言えます。

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