田口智章医師や浅井徹医師が東南アジアで命を救う、未来世紀ジパング「世界を救う日本の医療 win-winの関係」
テレビ東京の人気シリーズ「世界を救う日本の医療」の第4弾、未来世紀ジパング「世界を救う日本の医療 win-winの関係」が2019年2月20日(水)に放送されました。舞台はカンボジアとベトナムです。カンボジアで小児がんを救う田口智章医師率いる九州大学の特別チームと、ベトナムで急増する心臓病患者を手術する順天堂医院の浅井徹医師に密着取材した回でした。
寄付で運営され、大人から子供まで無償で治療するジャパンハートこども医療センター。質の高い医療が無償で受けられるとあって、カンボジアの人々の駆け込み寺になっているそうです。
小児科医療のパイオニアでもある九州大学もカンボジアのジャパンハートこども医療センターに医師を派遣し、生存率0%と言われるカンボジアの子供たちのがん治療にあたっています。
番組では日本小児外科学会の会長も務めた九州大学の田口智章医師が、若手医師達を引き連れカンボジアの子供たちの命を救うべく、5kgもの腎がんを取り除く難しい手術に挑み成功された模様も取り上げられていました。
番組後半に登場されたのが、ベトナムのチョーライ病院で心臓病患者を手術する、順天堂医院心臓血管外科の浅井徹医師です。浅井医師は10年前からベトナムに通い、心臓病の患者を助けてきた名医でもあります。
浅井医師はベトナムの地方都市にあるカントー中央総合病院など、ホーチミン市以外の地方都市でも若手ベトナム人医師の育成に励んでいます。
高血圧、糖尿病、心臓病など日本と似た生活習慣病が増加する東南アジアにおいて、医師の技術が進歩すれば人命救助はもちろん、日本の最新医療機器・システムの海外輸出にもつながります。
厚生労働省の調査によると、日本医療機器メーカーが重要視する進出先としてアジアは51.2%を占め、2位の北米26.8%、3位の欧州17.1%に大きく差をつけています。
高度な機材も揃い始めているアジア。日本の若手医師の経験の場として、日本の医療機器メーカーの進出先として、そしてさらに将来の日本の医師不足の救世主として、アジアの医療現場とはWin-Winの関係を築いていく必要があると今回の未来世紀ジパングを視聴し再認識しました。