北朝鮮、中国、アメリカ、そして日本の今後はどうなる?未来世紀ジパング「池上彰の世界激変3時間スペシャル 世界を分断する”新たな壁”」

2017年10月16日(月)放送の未来世紀ジパング「池上彰の世界激変3時間スペシャル 世界を分断する”新たな壁”」は人気ジャーナリストの池上彰さんが北朝鮮や中国、アメリカ、そして日本の現状と今後について解説した3時間のスペシャル回でした。

核・ミサイル問題をめぐり、アメリカをはじめ国連加盟各国が北朝鮮に対して経済制裁を強めています。恐怖政治も相まって北朝鮮からの脱北者も増えていると番組で紹介されていました。

さらに今回の未来世紀ジパングでは、23歳の北朝鮮女性が命がけで北朝鮮から川を渡り中国に脱北し、中国の人身売買ブローカーに拉致監禁されながらも韓国の支援団体のサポートもあり、ラオスの山岳地帯を越えてタイを目指すという緊迫の逃避行映像が放映されました。ニュース番組でも目にすることない貴重な映像です。

北朝鮮の脅威が増すことで、最新鋭のステルス戦闘機「F-35」を開発・製造するロッキード・マーチン社など、アメリカの軍事産業企業の売り上げも株価も上昇している側面もあります。

うがった考えかもしれませんが、軍事産業が強い国にとって、北朝鮮が無茶をし続けてくれた方が儲かるおいしい状況なのかもしれません。

アメリカや中国だけでなく、日本も最新鋭の国産潜水艦を広島呉に多数配備するなど、防衛費に予算をかけ有事に備えています。番組では最新の潜水艦「せきりゅう」の独占取材VTRも流れていました。

5年に1度の共産党大会を終えたばかりの中国も習近平国家主席が権力を強め、ネット通信規制「グレート・ファイアウォール」の強化や、中国の民主化運動の象徴的存在だった人権活動家・劉暁波氏の投獄&死亡、そして香港の民主化運動の活動家の失踪事件など、独裁国家ならではの負の側面も目立ってきています。

アメリカでも復活した白人至上主義団体「KKK(クー・クラックス・クラン)」に加え、リチャード・スペンサー率いるオルト・ライト(オルタナ右翼、新右翼)も台頭してきています。

どちらかというとネガティブな話が続いた今回の未来世紀ジパングのスペシャル回最後、アメリカにおいて日系人の強制収容という人権問題という壁と戦い続けた日系人、フレッド・トヨサブロー・コレマツ氏が紹介されました。

人種差別、人権問題に立ち向かい続けたフレッド・トヨサブロー・コレマツ氏は2017年1月30日、ネット検索の米グーグル公式ホームページの記念日ロゴにも採用されています。

彼が娘に残した「何かおかしいと感じたら、声を上げることを恐れてはいけない」という言葉は、今の社会にとってとても重い意味を持つと思います。

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