チョコとビールに観光地、しかしテロリストの温床の面も。未来世紀ジパング「実は謎の国だった…ベルギーの表と裏」感想&評価

美味しいビールとチョコレートが有名で、首都ブリュッセルにはEUやNATOの本部が置かれているベルギー。2016年2月1日(月)放送の未来世紀ジパング「実は謎の国だった…ベルギーの表と裏」は、そんな観光地としても人気のベルギーを取り上げた回でした。

ビクトル・ユゴーが世界一美しい広場と称したグランプラス広場、世界一美しいと言われるアントワープ中央駅、さらに日本人には「フランダースの犬」でおなじみの大聖堂に小便小僧(ジュリアン坊や)など、ベルギーは様々な魅力的な観光地を有しています。

日本から約220社が進出し、ヨーロッパの玄関口としても有名なベルギーですが、2015年11月に発生したパリ同時多発テロ事件の犯行グループの多くがベルギー在住だったことで”テロリストの温床”というイメージも抱えてしまいます。

未来世紀ジパングの取材班は危険なモレンベーク地区で武器密売の仲介人を名乗る男と接触し、武器マーケットについてのインタビューに成功。モロッコから来たという男性は、アルバニアのマフィアが様々な武器を販売していると語っていました。モレンベークがテロリストの温床になってしまった要因として、イスラム系の移民に対する差別や、若者の未来に対する不安が根底にあるようです。

べルギー第2の都市・アントワープにある聖母大聖堂は、「フランダースの犬」のクライマックスシーンの舞台となった場所でもあります。日本とベルギーの行こうの架け橋でもあり、館内にはルーベンスの「キリスト降架」が飾られています。

しかし今、テロリストの温床というイメージによって観光客が激減しているとのこと。そこで起死回生を狙ってブリュッセル観光局がモレンベーク地区などに設置したのが、ネットとつながった電話ボックスです。世界各国から現状を知りたい人々から電話がかかってきて、ベルギー人が応答する興味深いプロジェクトが実施されたそうです。多言語国家ならではの良い取り組みだと思います。

今年2016年は、日本とベルギーの友好150周年という記念すべき年でもあります。グランプラスでの「花のカーペット」も、2016年のテーマは『日本』が選ばれました。教育や就業など日本がベルギーのためにできることはたくさんあると、今回の番組を視聴して感じました。投資先としてもベルギーと良好な関係を築いている企業を応援してみたいと思います。

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