観光、酪農、ラグビー、TPPと世界の注目が集まる国、未来世紀ジパング「今、注目すべき国 ニュージーランドは 日本にとって敵か味方か?」感想&評価
世界で初めてバンジージャンプを商業化した事でも有名な観光立国のニュージーランド。人口約465万人という小国ですが、外国人観光客は年間約260万人にも及びます。2016年1月25日(月)放送の未来世紀ジパング「今、注目すべき国 ニュージーランドは 日本にとって敵か味方か?」は、世界からの注目度が高まるニュージーランドを取り上げた回でした。
2001年に公開された映画“ロード・オブ・ザ・リング”や、“ラストサムライ”に“ナルニア国物語”と、政府が国内撮影に補助を出していることもあり、人気映画の撮影もニュージーランドでは多数行われています。
世界一のラグビー大国でもあり、ラグビー日本代表のキャプテンでもあるリーチ・マイケル選手もニュージーランド出身です。番組で初めて知ったのですが、リーチ選手が母国ニュージーランドでは無く日本を選んだのは、火事で実家が全焼した際に札幌山の手高校ラグビー部の仲間たちが募金活動をしてくれたのがきっかけだったそうです。良い話です。
ジョン・キー首相が率いるニュージーランド政府は現在、かつてのイギリス植民地時代の象徴でもある“ユニオンジャック”を外した、新しい国旗を作ろうと動き出しています。1万点を超える公募が寄せられた中、新デザイン案が決定。2016年3月に注目の国民投票が行われる予定です。
世界最強の酪農王国でもあるニュージーランドは、TPP交渉の場で大筋合意寸前に大国相手に待ったをかけたことでも有名です。2015年11月、北海道の大学で酪農を学ぶ学生たちがニュージーランドを訪れ、世界一の酪農を学ぶ模様が番組では取り上げられていました。
放牧で牧草のみを与えられ育てられるニュージーランドの牛は、日本で飼育されエサ代や人件費もかかる牛に比べて、圧倒的に低コストな牛乳や牛肉を生み出しています。今後TPPでニュージーランドの牛乳や牛肉、バターが日本に輸入されるようになると、日本の生産者にとっては脅威でも消費者にとってはお財布に嬉しい状況になりそうです。
2015年3月、食肉大手の伊藤ハム(東証1部上場、証券コード:2284、株主優待あり)はTPP後の海外展開を見据え、ニュージーランドの食肉加工会社アンズコフーズを子会社化しました。低関税での牛肉の輸出拡大を狙っているそうです。
未来世紀ジパングの公式サイトでは、WEB限定の特別動画が公開されています。英語が公用語のニュージーランドで英語を学ぼうと、ヨーロッパや中国など世界各国から留学生がニュージーランドに集まっているそうです。特別動画では日本からラグビー留学している男性も紹介されていますので、ご興味ある方はWEB限定動画もチェックしてみてください。