キハダマグロやレタスが一年中安く食べられるように!?ガイアの夜明け「新たな”食材争奪戦”ニッポン式で挑む!」感想&評価
2016年1月26日(火)放送のガイアの夜明け「新たな”食材争奪戦”ニッポン式で挑む!」は、キハダマグロやレタスといった日本人に人気の食材を、ベトナムで収穫するという興味深い取り組みを追った回でした。
関西の回転寿司店の赤身やスーパーの刺身などに使われるメバチマグロとキハダマグロ。国際条約で漁獲量が制限されたことや、中国などの新興国で買われることが多くなったことで、日本国内の供給量は年々減少しているとのこと。
キハダマグロの新たな供給ルートを開拓するため、大阪の加藤均総合事務所の加藤代表が目をつけたのが、世界有数のキハダマグロの漁獲量を誇るベトナムです。しかしベトナムの漁で採られるマグロは鮮度が悪く、とても日本では売れないものばかりでした。
そこで、加藤さんはJICAからの協力を得て、日本から最新の漁具をベトナムに持ち込み、日本式の漁業技術を地元の漁師たちに教え込むプロジェクトをスタートします。番組では日本からやってきたベテラン漁師の協力を得て、日本に鮮度の高いキハダマグロを輸出するまでの取り組みが紹介されていました。
番組後半に紹介されていたのが、日本で最大のレタス産地、長野県川上村です。夏と秋に限れば全国のレタス生産量の3割以上を占めるまでに発展しています。しかし冬になると川上村は雪に覆われるため、レタス栽培ができなくなります。そのため、日本の冬はレタス価格が高騰しがちになっています。
そこで、川上村の農業法人ラクエでは冬場もレタスを出荷できるようにするため、社員の花岡貴也さんをベトナム中南部のダラット高原に送り込み、2015年4月から本格的なレタス作りをスタートさせます。
夏の猛烈なスコールや害虫の発生などの問題はありつつも、乾季の時期を上手く使うことで小ぶりながら美味しいレタス栽培に成功されていました。スーパーでの販路開拓にも早々に成功しているのは、さすが川上村ブランドだと思います。
今後日本の食卓でベトナムで獲られたキハダマグロや、栽培された川上村レタスが食べられるようになっていくことでしょう。一年を通じて日本人が好きな食材が安く食べられるようになれば、将来的には世界への食糧輸出という面でも強い武器になるはず。今後の取り組みに期待しています。