ニット編み機で世界トップ、島精機製作所の島正博社長が登場!カンブリア宮殿「ものづくりでファッションに革命起こした“エジソンを超えた男”」感想&評価
ニット編み機で世界トップシェアを誇る、株式会社島精機製作所(東証1部上場、証券コード:6222、株主優待あり)。世界No1メーカーということもあり、売上高は単体400億円以上(2015年3月期)、従業員数も単体1,200名、連結では1,700名を超えます。
2016年1月21日(木)放送のカンブリア宮殿「ものづくりでファッションに革命起こした“エジソンを超えた男”」は、そんな和歌山県はもちろん日本を代表する機械メーカーの島精機製作所の島正博(しま・まさひろ)社長が登場され、若者に熱い激を送った回でした。
京都市のニット専門店「ニット工房 天使のにっと」に置いてあるのが、全自動のニット編み機です。縫い目がないニット製品を生み出す世界初の丸ごとニット編み機を生産しているのが、和歌山県が誇るメーカーの島精機製作所です。
創業者で現在も社長の島正博氏は24歳の時、自ら開発した手袋編み機で会社を興されました。その後「手袋」から「セーター編み機」に進化し、1995年にホールガーメント(無縫製横編み機)をイタリア・ミラノで発表。「東洋のマジック」とまで称賛されたそうです。
20年後の2015年11月に開催されたミラノの展示会では、複雑な形状のドレスまでが短時間で編めるようになった丸ごと自動編み機を発表し、改めて「東洋のマジック」だという賞賛を獲得されていました。
島社長は根っからの発明家で、これまでに1,100件を超える発明をし、それらがすべて特許を取れればエジソンを超える特許発明数になるそうです。子どもの頃から発明好きだったからこそ、26歳で世界初の「全自動手袋編み機」の開発に成功されたのだと思います。
島精機製作所が生み出した、ファッションの世界に更なる革命を起こす可能性を秘めた機械が「デザインシステム」です。デザインする時、糸の種類や編み目、色などを画面上で細かく選択出来る、デザインと同時に編み方を編み機に指示するプログラミングまで搭載されているのが特徴です。
島精機製作所のデザインシステムと全自動編み機があれば、中国などに奪われた生産の現場も国内に戻ってこれるはずです。島精機製作所のビジネスは、「メイドインジャパン」の復権にもつながる事業だと思います。
島精機の無縫製カーディガンは、宇宙船内用のニットウェアとして女性宇宙飛行士の山崎直子さんが着用されていたそうです。またアメリカのフィラデルフィアにあるドレクセル大学には「SHIMA SEIKI Haute Technology Laboratory」という研究室があり、島精機の技術を医療や工業の分野に応用する研究が進んでいます。
島精機製作所の技術は今、医学・電気工学・バイオテクノロジーなど様々な分野にも可能性を広げ始めています。東証1部に上場しており、オリジナルのホールガーメント(無縫製ニット製品)がもらえる株主優待もあるので、メイド・イン・ジャパン製品を応援するためにも投資先として検討してみたいと思います。