北朝鮮の水爆実験も緊急カバー、未来世紀ジパング「池上彰スペシャル 知っているようで知らない台湾」感想&評価

2016年1月11日(月)放送の未来世紀ジパング「池上彰スペシャル 知っているようで知らない台湾」は、人気ジャーナリストの池上彰氏が台湾について徹底解説すると同時に、北朝鮮の水爆実験についても緊急カバーした1時間半のスペシャル回でした。

番組冒頭、北朝鮮による水爆実験について原爆と水爆の違いや、北朝鮮モランボン楽団の北京公演ドタキャンから端を発した中国との関係悪化などが解説されていました。2016年、北朝鮮の暴走がどこまで行くのかは国際社会の関心毎の1つになることは間違いありません。

番組を見て初めて知ったのですが、今年の日本人の“年末年始・海外旅行先ランキング”で台湾が1位になったそうです。親日のイメージがあり、距離も遠くない台湾は、ヨーロッパでのテロリスクの高まりもあって日本人旅行者の海外旅行先として人気になるのも分かります。

台湾海峡危機の部隊となった台湾が実効支配する金門島は今では中国人観光客であふれ、国民党の馬英九総統時代に急速に中国との関係が進展したことで経済面でも台湾は中国から大きな支援を受けています。

そんな台湾を率いる国民党ですが、2016年1月16日に行われた総統選挙では民進党の蔡英文主席が、与党である国民党の朱立倫主席を破り、8年ぶりの政権交代を成し遂げられました。議会選も民進党が過半数を単独で獲得したことで、今後、台湾の政策は大きく変わっていきそうです。

もう1つ、台湾の総選挙で注目されたのが、2014年に台湾と中国との自由貿易協定を白紙に追い込んだ「ひまわり運動」のリーダー達が立ち上げた政党「時代力量」です。中国による経済面での影響が強まったことで、台湾の若者は職を失い経済格差に苦しんでいる現状があるそうです。そんな現状を変えるべく立ち上がった若いリーダー達が、今後の台湾政治の台風の目になっていくことでしょう。

台湾では現在、日本統治時代に山口県の実業家・林方一氏が作った「林百貨店」の人気が高まり、1941年に花園大会で優勝した「建国高校ラグビー部」が取り上げられ、台湾に当時世界最大となるダムを造り荒地を一大穀倉地帯に変えた「八田與一氏」が教科書に載るなど、日本による統治時代が見直されているそうです。日本人として台湾に日本が再評価されるのは嬉しく思います。

池上彰氏も語られていましたが、北朝鮮や台湾の変化は、日中関係と日韓関係を改善するキッカケになってくれるはずです。未来世紀ジパング公式サイト内のWEB限定動画では、鉄道やラグビー、大学日本と台湾の様々な交流について紹介されています。ご興味ある方はぜひ視聴してみてください。

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