イオンやヤマダ電機の新たな取り組みに注目、ガイアの夜明け「いつもの”売り場”が大変貌!」感想&評価

競合相手となる専門店の増加の影響もあり、食品や衣料品などの商品を幅広くそろえる西友やイトーヨーカドー、ユニーなど総合スーパーの閉店が相次いでいます。2016年1月12日(火)放送のガイアの夜明け「いつもの”売り場”が大変貌!」では、総合スーパー業界トップのイオンと家電量販店トップのヤマダ電機の取り組みが紹介されていました。

食品、衣料、家電製品、日用雑貨、家具などを幅広い品揃えを誇る「総合スーパー」ですが、食品専門スーパー、ユニクロやしまむら、マツモトキヨシ、ニトリなど専門分野の品揃えに特化した専門店に客を奪われている現状があります。

総合スーパーで業界トップのイオン株式会社(東証1部上場、証券コード:8267、株主優待あり)も、中核企業で総合スーパーを運営するイオンリテールが2015年度の中期決算で99億円の赤字を出すなど苦戦しています。

そこでイオンでは巻き返しを図るため、地域のニーズを徹底的に調査し、地域ごとに特色のある店舗作りに取り組んでいます。番組では子育て世代の女性をターゲットにしたスーパーや、働くビジネスパーソンをターゲットにしたスーパーへのリニューアル事例が紹介されていました。

番組後半、47都道府県すべてに店舗のある王者・株式会社ヤマダ電機(東証1部上場、証券コード:9831、株主優待あり)の新戦略も紹介されていました。2015年5月~6月に不採算だった約60店舗を一斉に閉鎖したヤマダ電機、これまでにない店舗の改革を進めています。

例えば、一度閉店した店舗を「ヤマダ アウトレット」としてリニューアルオープンしたり、2015年10月にオープンした「Concept LABI TOKYO」のように最先端コンセプトの情報発信基地を作ったりと、ネットでは難しい取り組みに注力中です。

イオンモールなどの大手ショッピングセンターの増加に伴い、1店舗しか運営していない単館ショッピングセンターも苦戦しています。東京・荒川区のショッピングセンター「サンポップ マチヤ」では他の単館ショッピングセンターと連携し、物産展の持ち回り開催など集客増につなげる取り組みが番組で紹介されていました。

大量生産&大量販売の時代が終わり、今は消費者のニーズに合わせた個性的な店舗が求められる時代です。ネット通販も台頭しており、イオンやヤマダ、そして単館ショッピングセンターは、今後ますますアイデアや独創性で差別化することが求められると思います。それができるお店ほど、今後生き残れるはずです。

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