日産リーフやサッカー、マツタケなど日本との関わりも学べた未来世紀ジパング「”幸福の国”の真実① ブータン知られざるその後…」視聴レビュー

2015年5月25日(月)放送の未来世紀ジパング「”幸福の国”の真実① ブータン知られざるその後…」は人口約76万人、世界で唯一のチベット仏教国でもある“幸福の国”ブータン王国を取り上げた興味深い回でした。経済成長よりも国民の「幸福度」を優先する国です。

外資系高級ホテルのリ・メリディアンが首都ティンプーに2014年12月にオープンするなど、ブータンでは観光業に現在注力しているそうです。8世紀にチベット仏教が伝来して以来、ブータン巡礼の聖地になった断崖絶壁の「タクツァン僧院」など観光名所もありますから、今後も外国人観光客が増えることは間違いないと思います。

仏教のタブーでもある殺生禁止を破り、2016年には首都ティンプーにブータン初の釣り堀もオープンするとのこと。海外からの観光客を呼び込むためには仕方のない変化なのかもしれませんが、ブータンの魅力が薄れる気も個人的にはします。

ブータン王国の人気スポーツはサッカーです。FIFAランキングで世界最弱だったブータン代表はスリランカに勝利し、W杯2次予選に進出。ブータン王国代表チームは、日本人の築舘範男監督が率いています。思わぬところで日本とのつながりがあるのですね。

またブータン政府は2020年代のEV大国を目指し、電気自動車の日産リーフを販売する日産自動車(東証1部上場、証券コード:7201)と組んで急速に国内の自動車を電気自動車化する取り組みを進めています。

2015年の今年、ブータンでは5年に一度の「幸福度調査」が行われています。未来世紀ジパングもこの幸福度調査の調査団に密着取材していました。選ばれた約7,000人の国民に対し、150個近い質問を聞いて今後の国の政策に反映させて行くそうです。

ちなみに、2015年2月に国連が世界180ヵ国を対象にした世界の幸福度調査では、第1位がスイスで、10位以内はほとんどがヨーロッパの国々がランクインする結果になりました。日本は46位と少し低い結果に。女性の社会進出や寄付等が増えることで、日本の幸福度はもっと上がっていきそうです。

番組ラスト、日本とブータンの新たな「キノコプロジェクト」が紹介されていました。ブータン産の松茸が日本へ続々と輸出され、高級百貨店でも売られているそうです。

またブータン王国に呼ばれ、ハイカインターナショナルの井上九州男社長がシイタケ栽培技術を伝授するシーンも流れていました。雑菌に強く有機栽培が可能な「ハルカ19号」を無償提供しているそうです。

幸福には様々な形があると思いますが、ブータン王国のように政府が本気で国民の幸福度を上げる取り組みをしているのは素晴らしい活動だと思います。機会があればブータン産のキノコをぜひ食べてみます。

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