雨傘革命はどう収束する?未来世紀ジパング「“ニュースが伝えない”「香港異変」第2弾!〜香港デモの真実…密着30日〜」視聴レビュー

2014年11月10日(月)放送の未来世紀ジパング「“ニュースが伝えない”「香港異変」第2弾!〜香港デモの真実…密着30日〜」は、前回(2014年9月22日放送回)に続く「ニュースが伝えない香港異変」の第2弾でした。

香港の行政トップ、行政長官選挙で民主的な選挙制度を求める学生たちが香港中心部の幹線道路を占拠し、大規模な抗議デモを開始してから1ヵ月半が経過しました。終わりの見えない香港でもは今後どうなるのでしょうか。番組の未来予測ではいくつかの可能性も提示されていました。

今回の未来世紀ジパングでは香港デモの最新事情や、前回の番組でも密着取材していた学生民主派グループのリーダーの1人、17歳の女子大生で“学民の女神”と呼ばれる周庭さん(アグネス・チョウ)さんの活動や変化が取り上げられていました。

香港民主派による今回のデモは「雨傘革命」と呼ばれています。2014年10月下旬、幹線道路を占拠した民主派に対し警察隊が催涙弾を使用し強制排除を決行したことで、催涙弾避けに雨傘を使ったことから名付けらました。

香港政府の強行を世界各国が非難しデモに参加する人たちも増えましたが、同時に道路の占拠に反対する市民たちも動き出します。中には金で雇われた香港マフィアの“黒社会”がデモ隊に暴力をふるうケースも。

こうした問題が発生している今回の香港デモ、想定外な点が3つあると番組では解説されています。1つはデモの中心が10~20代前半の学生世代だという点、2つ目はオキュパイセントラル等でも経済的なマイナス影響が出ていない点、そして3つ目がデモが始まってから1か月半という長い時間が経過している点です。

「学民の女神」と呼ばれる17歳の女子大生、周庭さんも学生民主派のリーダーを辞任します。理由は語られていませんでしたが、やはり長期化するデモと、親中派からの圧力が要因なのではと個人的には思います。

沸騰ナビゲーターの後藤康浩氏(日本経済新聞社編集委員)は未来予測で「止まない雨はない」を掲げられていました。長期化する香港の民主派デモですが、現在の香港のトップでもある梁振英行政長官の辞任や、中国人民解放軍による強制排除などによってデモが収束する可能性を話されていました。

習近平政権による腐敗・撲滅運動が浸透中の中国は、将来的に台湾を合併するためにも香港の一国二制度を魅力あるものとして維持すべきはずです。血が流れることなく、できるだけ民主派の希望がかなえられる形で香港デモが収束されることを願っています。

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