初台リハビリテーション病院の石川誠理事長が登場⇒カンブリア宮殿「さらば寝たきり! 注目のリハビリ病院」
2017年6月15日(木)放送のカンブリア宮殿「さらば寝たきり! 注目のリハビリ病院」に登場されたのが、元サッカー日本代表監督のイビチャ・オシム氏など数多くの著名人のリハビリを支援してきた初台リハビリテーション病院の石川誠(いしかわ・まこと)理事長です。
リハビリとはリハビリテーションの略で、筋肉や関節の機能回復訓練を意味します。初台リハビリテーション病院では理学療法、作業療法、そして言語聴覚療法という3つのリハビリを駆使し、失われた機能を回復させることを目的としています。
寝たきりになってしまう主要原因でもある脳卒中や脳梗塞で倒れた患者を受け入れ、徹底したリハビリを行い、家に戻すことを可能にしているのが初台リハビリテーション病院の特徴です。なんと在宅復帰率は89.6%(2016年度)にものぼっています。
患者さんに対して手厚いケアを行うため、基準の5倍以上ものリハビリスタッフを手厚く配置しているそうです。1人の患者につき10名ものリハビリスタッフが付き、チーム内の密な情報共有で患者のやる気を引き出している事が番組内容からも伝わってきました。
初台リハビリテーション病院の石川誠理事長はもともと脳神経外科を専門とされていましたが、長野県の佐久総合病院に勤務していた頃、脳腫瘍の手術を担当した50代の患者が寝たきりになってしまったそうです。
その時、佐久総合病院の若月院長(当時)から言われた「君が手術をしたのだから、この患者の人生は、全て君が責任を持つんだな」という言葉に大きな衝撃を受け、患者の人生を丸ごと診る医療の重要性に気づきリハビリ医へと転身。現在は回復期リハビリテーション病棟協会の相談役(元会長)も務められています。
また初台リハビリテーション病院の石川誠理事長は病院でのリハビリで復活を果たしても、退院後再び寝たきりに戻ってしまうケースを減らすため、下町・浅草に在宅の人々を支えるための医療・介護の総合施設「在宅総合ケアセンター元浅草」を作り運営しています。
患者を寝たきりにさせないため、治癒しなくても障害があっても生きていける社会の実現を目指し、フラットな組織のチーム医療や徹底した患者支援に取り組む石川理事長。団塊の世代が75歳以上になる2025年問題のように高齢化社会が進む日本において、石川理事長や初台リハビリテーション病院の役割はますます大きなものになると思います。
P.S.
初台リハビリテーション病院(病床数:173床)以外にも、船橋市立リハビリテーション病院(病床数:200床)、在宅総合ケアセンター元浅草 (病床数:8床)、在宅総合ケアセンター成城(病床数:18床)を石川理事長は運営されています。