南北関係の改善の前に拉致問題解決を、未来世紀ジパング「ニュースが伝えない北朝鮮」視聴レビュー

2014年10月20日(月)放送の未来世紀ジパング「ニュースが伝えない北朝鮮」は、金正恩第一書記の動向や日本人拉致再調査の行方、突然の韓国訪問など、謎が多い国「北朝鮮」の裏側に迫る回でした。

平壌(ピョンヤン)から車で約1時間、44年間謎のベールに包まれてきた“日本人村”に未来世紀ジパングの取材班は到着します。そこで彼らを出迎えたのが、1970年3月31日に起こった日本で最初のハイジャック事件「日航よど号ハイジャック事件」の容疑者たちです。

よど号グループ容疑者の妻たちは、ヨーロッパで起こった日本人石岡亨さん拉致事件の容疑者でもあります。初のテレビ取材で拉致問題について関係していない、調査に協力したいという事を話していましたが・・・正直、どこまで信頼できるのが疑問です。

番組後半では、韓国の投資家たちがバスで北朝鮮入りする模様が流れていました。南北経済協力の象徴として今から10年前の2004年に竣工された「開城工業団地」、南北関係の悪化で多くの韓国企業が撤退する中、開発プロジェクトを進め外貨を獲得するため北朝鮮側が韓国に歩み寄りをみせているようです。

沸騰ナビゲーターの朝鮮半島情勢専門誌『コリアレポート』辺真一編集長は未来予測で「進展の日は近い」を掲げられていました。南北関係が改善され韓国の経済援助が北朝鮮に入ってくるとなると、日本が持っている制裁カードを駆使できなくなる可能性があります。

安倍政権は南北関係よりも先行して動き、拉致問題解決につなげる必要がある、というお話でした。今回の未来世紀ジパングは少し政治色の強い内容でしたので、初取材など報道としては貴重な回だったのだと思いますが、ビジネス視点では大きな収穫はありませんでした。

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