福島屋の福島徹会長が語る客の喜びの大切さ、カンブリア宮殿「地方の絶品を発掘する!知られざる奇跡のスーパー」視聴レビュー

2015年7月30日(木)放送のカンブリア宮殿「地方の絶品を発掘する!知られざる奇跡のスーパー」に登場されたのが、チラシを出さず、安売りもしないで創業以来40年にわたり黒字経営を続けている驚きのスーパー、福島屋の福島徹(ふくしま・とおる)会長です。

東京でもっとも人口の少ない東京・羽村市で創業した福島屋、2014年に六本木にオープンしたお洒落なスーパーは選び抜かれた無農薬野菜や店内厨房で調理する総菜、東京では見かけない珍しい商品が人気で連日大行列ができています。

東京・羽村市にある福島屋のスーパーでは、製法にこだわりぬいた製品ばかりを扱っています。スーパーの店内にはイワシの削り節など、他のスーパーには無い絶品商品がずらりと並んでいます。

こうした福島屋の絶品商品の多くは、人呼んで“絶品ハンター”の福島徹会長が全国を飛びまわり発掘してきた商品だそうです。番組では福島会長が北海道を飛び回り、こだわり農家で栽培するベネチアントマトを買い付ける模様も放映されていました。

福島会長はなんと年間120日も全国の地元スーパーや道の駅、農家などをめぐって絶品を探しているそうです。福島会長は単にうまいものを探し出すだけでなく、時に製造メーカーに原料の提案などもされるとのこと。

また福島屋では商品の見せ方や、情報の伝え方も徹底的に研究されています。スーパーで売っている食材をお客さんに美味しく食べてもらうための料理講座を主婦に任せるなど、消費者目線を貫いています。

頻繁にスーパーを使う“主婦のチカラ”を活用しはじめた背景には、立川に出店した店舗で大手メーカーの製品や安売り商品ばかりを販売しようとして大失敗した経験があったそうです。立川店で迷走していた苦しい時期にお客さんから「メロン美味しかった」と声をかけられ、そのシンプルな一言でお客さんが喜ぶスーパーにしようと考えを変えられたとのこと。

福島会長は現在、地方の中小スーパー約30店舗の立て直しにも取り組まれています。その事例の1つが、ここ10年間にわたり赤字が続いていた栃木のスーパー「三桝屋」です。福島の教えで売り場を改装し、2014年には10年ぶりの黒字化を実現させました。

福島屋では全国の隠れた逸品を集めた「津々浦々物語」と呼ばれる人気コーナーを作り、中小メーカーにお客さんの意見をフィードバックしながら、より良い絶品を生み出すサイクルを作り上げています。そうやって誕生した絶品商品を全国の中小スーパーにも提供することで、1人勝ちではなく皆が幸せになるスーパー作りを推進されています。

売上が年約50億円、全国に10店舗を展開する福島屋。上場していないからこそできる絶品商品探しや、ライバルへの商品提供などが、お客さんからの信頼と売上につながっているのでしょう。機会を見つけて一度福島屋のスーパーに足を運んでみようと思います。

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