富士通のキレイヤサイ、サクラクレパスのプラズマ検査シール「プラズマーク」が登場!ガイアの夜明け「逆境の技術者… 異分野への挑戦!」視聴レビュー

2015年7月28日(火)放送のガイアの夜明け「逆境の技術者… 異分野への挑戦!」は、富士通(東証1部上場、証券コード:6702)の植物工場で生み出されたキレイヤサイや、サクラクレパスのプラズマ検査シール「プラズマーク」等、異文化に活路を見出す技術者の挑戦を追った熱い回でした。

ガイアの夜明けで紹介されていた富士通のキレイヤサイ・レタスは楽天市場などのネット通販でも購入できます。 ⇒ 楽天市場で販売中のキレイヤサイ

番組冒頭、東京・日野市在住の伊藤さんが宅配で受け取ったのが、洗わずに食べられる「キレイヤサイ・レタス」です。このキレイヤサイ・レタスを作っているのが、農家ではなく富士通グループの「植物工場」です。

富士通が植物工場の運営に乗り出したのは今から2年前の2013年のことです。リーマンショックによって閉鎖した半導体製造工場と半導体技術者を野菜作りへと振り分けます。確かにクリーンルームの技術は新鮮かつ安全な野菜作りには適していると思います。

富士通のキレイヤサイの特徴は、低カリウムだという点です。カリウムを多く含む生野菜は腎臓病患者にとって、茹でて食べるしか方法がありません。そこで富士通は低カリウムのレタス、そして第2弾として低カリウムの生で食べてもおいしいホウレンソウの栽培に成功します。

進む日本の高齢化社会において、富士通のキレイヤサイは今後ますます引手数多になると今回番組を見て感じました。富士通の取り組みは、海外の食糧問題解決にもつながるはずです。

番組ではアイシン精機のベッド、ヨネックスのスポーツサイクル、ヤマハのプールなど、畑違いの新しい製品を生み出す企業例が紹介されていました。また元東芝のスタッフが作った西松屋のベビーカー、元パナソニック技術者が開発したアイリスオーヤマのノンフライ熱風オーブン、そして旧三洋電気技術者によるハイアールアジアの衣類エアウォッシャーなど、技術者が新天地で新たな商品を生み出す事例も取り上げられていました。

クレパスや色鉛筆を始めとした1921年創業の総合文具メーカー「サクラクレパス」も、そんな大手家電メーカーを辞めた技術者の採用を積極的に進めている企業の1つです。サクラクレパスに入社した元シャープの釆山和弘さんは、20年間にわたりLEDライトや太陽光電池の量産のための研究開発を続けてきた技術者です。

釆山さんはサクラクレパス社でプラズマの強弱を判別できるインクを開発し、それをシール化した新商品の開発に成功します。東京有明ビッグサイトで開催された国内外700社もの製造業企業が集まるセミコン・ジャパンにも出展し、プラズマ検査シール「プラズマーク」をPRされていました。

番組最後にナビゲーターの江口さんも話されていましたが、安い労働力に押される日本企業において、技術者や職人が新しい発想で生み出す商品は、日本の製造業の未来を決める重要な要素になると思います。逆境に負けず、がんばってもらいたいです。

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