日本の海外ビジネスのキー国になりそう、未来世紀ジパング「知られざる親日国・ポーランド」視聴レビュー

2014年4月7日(月)に放送された未来世紀ジパング「知られざる親日国・ポーランド」を視聴しました。作曲家ショパンの母国であり、ヨーロッパの中心に位置するポーランドと日本の関係について取り上げられた回です。

21年連続でGDPプラス成長を続けているポーランド、剣道など日本の武道がブームで、ワルシャワ大学では日本語学科が大人気とのこと。味の素の冷凍餃子が大好物という学生も。

未来世紀ジパングで初めて知ったのですが、第一次世界大戦後、多くのポーランド人がシベリアに流され留め置かれていた中で、「両親を失った子供たちだけでも救いたい」と765人のポーランド孤児を迎え入れたのが日本だったそうです。

最悪の健康状態のポーランド孤児たちを日本赤十字の看護師たちが懸命に看護し、さらに全国からの寄付もあって子供たちは回復し無事ポーランドに帰国できたそうです。番組を見ていて胸が熱くなりました。

現在、ポーランドには日本企業が約300社進出しているそうです。ポーランドの工場で作られた製品が周辺のEU諸国へと輸出される、一大拠点となっています。日本企業進出の理由は、ポーランドの安定した経済、そしてポーランド人の日本人に似た気質だと言います。日本精工ポーランド工場の取材でも、“カイゼン”が行われていました。

また、三菱日立パワーシステムズ株式会社の技術で、ポーランドの石炭火力発電所のクリーン化が進んでいるとの事。EUの排ガス規制もクリアし、さらにポーランドが周辺のEU諸国に売電できる日も近いかもしれません。

今回の未来世紀ジパングのナビゲーター、日本経済新聞社論説委員兼編集委員の太田泰彦さんが未来予測されていた「3つの“カギ”が日本の未来を開く」、1つ目はポーランドが“V4”の鍵であるということ。V4とはポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリーの4か国で、ヨーロッパ製造業の拠点として成長が期待される国々です。ポーランドは日本がこのV4各国に進出するカギになるとのこと。

2つ目は大国“ドイツ・ロシア”のカギ。日本は現在、ドイツやロシアとうまく付き合えているわけではありませんが、歴史的にドイツ・ロシアに苦しめられてきたポーランドこそ、他国では知り得ない情報や人脈などの太いパイプを持ち、日本が得るものが多いとのこと。

そして最後3つ目は、“北朝鮮”のカギ。ポーランドは旧共産圏、北朝鮮と国交があり、北朝鮮のポーランド大使は金正日前総書記の異母兄弟、今でも繋がりが深いそうです。

日本はポーランドと親交を深めることで3つのカギを手に入れられ、WIN-WINの関係を築ける理想的なパートナー国だといえます。日本企業のポーランド進出も今後加速していきそうです。

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