病院や保育園で働く人たちの待遇改善を!ガイアの夜明け「シリーズ「命の現場が危ない!」第2弾~看護師・保育士 “絶望職場”を救え」

2019年3月12日(火)放送のガイアの夜明け「シリーズ「命の現場が危ない!」第2弾~看護師・保育士 “絶望職場”を救え」は深刻な人手不足に陥っている病院で働く看護師さんと、保育園で働く保育士さんの厳しい現状を取り上げた回でした。

厚生労働省が医療費を削減するため2018年に診療報酬制度を改定したことで、急患や重症患者を受け入れる病棟の患者1人あたりの入院日数が短くなりました。

この国の医療政策により、山梨県甲府市で救急医療を担う甲府共立病院では2018年10月以降、急性期病棟の患者1人あたりの入院日数が3日ほど短くなったそうです。

患者さんの入院日数が短くなると入退院の回転率が上がるため、新しい患者さんの受け入れに伴う作業が増加し、そのまま看護師の負担増に直結してしまっています。

激務かつ不定期な仕事の過酷さゆえ、辞める人が絶えない看護師。そんな状況につけこみ、悪徳な転職斡旋を行う業者も現れているそうです。日本医師会によると医療機関が看護師あっせん会社や仲介サービスに支払う紹介料は年間360億円以上にも上るとの事。

番組によると看護師の転職を繰り返しあっせんし不当に利益を得ようとする看護師転職サービスもネット上に存在しており、被害に合う病院や看護師も残念ながら存在してしまっているそうです。

看護師転職サービスに頼らず、看護師不足解消に向けて70万人以上ともいわれる「潜在看護師」の復職支援を行うなど、病院や業界団体が協力して対策に乗り出しているのは光明です。

営利目的のブラック保育園問題

宮城県名取市にある株式会社運営の保育園では、働く保育士たちが開園当初から厳しい労働環境におかれていると番組で報じられました。資格をとって20年以上になるベテラン保育士の基本給はわずか16万5千円、手取り13万円台の時もあるという信じられない給与待遇です。

保育士たちは介護・保育ユニオンに協力を求め、保育園側に改善を求めて立ちあがりました。結果として園長の辞職など一定の成果は得られていましたが、ブラック保育園が抱える根本的な問題、保育士の待遇改善にはつながっていないようです。

利益を過剰に追い求める株式会社運営の保育園よりも、京都府亀岡市にある「くわの実保育園」のように、本来は非営利の社会福祉法人が保育園運営に携わるべきではと今回のガイアの夜明けを視聴し感じました。

看護師も保育士も、日本に無くてはならない大切な職業です。待遇改善がなされない限り、そのしわ寄せは国民に降りかかってきます。看護師や保育士のために活動する企業に投資などで応援する、というのも1つの手かもしれません。

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