東港金属やスターバックスが取り組む脱プラスチックの取り組み、ガイアの夜明け「”あなたのゴミ”その行方 ~迫る!プラスチック危機~」

レジ袋やペットボトルなどの使い捨てプラスチックごみによる海洋汚染が世界的に深刻化しています。2019年1月15日(火)放送のガイアの夜明け「”あなたのゴミ”その行方 ~迫る!プラスチック危機~」は東港金属やスターバックスが取り組む脱プラスチックの取り組みを紹介した回でした。

日本や米国、欧州などが処理しきれない廃プラスチックの受け入れを拡大してきた中国ですが、2017年12月末に中国国内の環境汚染を改善するため、中国政府が廃プラ輸入禁止に踏み切りました。

2012年の最盛期には世界の廃プラ輸入量の半分にあたる約900万トンを受け入れてきた中国だっただけに、突然の廃プラスチック輸入禁止によって世界各地には今、行き場を失った廃プラが溢れ返っている状態です。

東京都大田区の京浜島工業団地で中間処理業を営む東港金属も、オフィスや小売店などから出る廃プラに頭を悩ませている1社です。東港金属は受け入れた廃プラスチックを中国のリサイクル業者に販売してきたものの、今回の輸入禁止を受け処理しきれない廃プラが積みあがっているとの事。

廃プラスチックの焼却処分にはコストもかかるため、東港金属では顧客に対して値上げの交渉に乗り出しています。今後、消費税アップや東京オリンピックの開催時にはごみの急増が予想されるため、日本の中間処理事業者は待ったなしの状況に追い込まれています。

スターバックス コーヒー ジャパンが進める脱プラ活動

海に流れ出たレジ袋やペットボトルなどが紫外線や波の力で細かく砕けた“マイクロプラスチック”による海洋汚染によって、クジラや亀など多くの海洋生物に悪影響を与えています。

こうした事態を重く見たコーヒーチェーン世界最大手のスターバックスは2018年7月、2020年までに世界中で展開する約3万店の全店舗でプラスチック製の使い捨てストローの廃止を発表。

スターバックスコーヒージャパンでも脱プラのプロジェクトを発足し、ストローを使わずに口をつけて飲めるようリッド(蓋)の形状変更や、プラスチックに代わる素材の検討を進めています。

さらにスタバジャパンではこれまで大半が焼却されていたストローやカップを、店舗の備品などに再生利用するためプラごみのリサイクル実験も開始。社会貢献とビジネスの両立を目指しています。

プラスチックごみという人間が生み出してしまった負の遺産。東港金属やスターバックスといった企業側の取り組みだけでなく、何より消費者側が意識を変えて行かなければならないと、今回のガイアの夜明けを視聴し改めて強く感じました。

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