TABETE(タベテ)や#食べ物を棄てない日本計画がフードロスを減らす、ガイアの夜明け「シリーズ ニッポン転換のとき第8弾 追跡!食品ロスとの闘い」

日本国内では、年間8,294万トンの食品が流通していますが、食品由来の廃棄物等が2,775万トン(有価物として取引される889万トンを含む。)発生していると推計されています。このうち、本来食べられるにもかかわらず捨てられている、いわゆる食品ロスは621万トンと推計されています(いずれも平成26年度推計)。この食品ロスの量は、1300万人の東京都民が1年間に食べる食品の量に匹敵する膨大な量です。
– 東京都環境局

2018年3月13日(火)放送のガイアの夜明け「シリーズ ニッポン転換のとき第8弾 追跡!食品ロスとの闘い」では、捨てられる食べ物をビジネスで解決しようと取り組むコークッキング社のフードシェアリングサービス「TABETE(タベテ)」や、ブラウンシュガーファースト社の「#食べ物を棄てない日本計画」が紹介されました。

パソコンやスマホで簡単に飲食店の予約ができるようになったことで、日本の飲食業界では当日キャンセルが多発しています。中には何の連絡もなく来店しないドタキャン、通称「ノーショー」と呼ばれるケースも少なからず発生しているそうです。

食材の中には仕入れたその日にしか使えないものが多いため、予約客のドタキャンは食品ロスに直結していまいます。こうした食品ロスを減らすために川越一磨社長率いる株式会社コークッキングが始めたのが、フードシェアリングサービスの「TABETE(タベテ)」です。

突然のキャンセルなどで料理が余った飲食店がTABETEホームページにSOS情報を掲載することで、それを見た一般ユーザーがウェブ決済し、期限までに店頭に取りに行くという仕組みです。

お店にとっては料理を捨てなくても済みますし、消費者側も美味しいものを格安料金で食べられるので、まさにWin-Winのサービスと言えます。2018年3月15日現在、TABETE(タベテ)はクローズドβテスト中なので2018年4月の正式稼働が待たれます。

手数料が35%と一見すると高めですが、食品を廃棄していた場合は0円ですし、広告宣伝費代わりにもなるので店舗側としてもTABETEの利用価値は高いと思います。

ココナッツオイルやリンゴソースの販売を手掛けるオーガニック食品メーカーのブラウンシュガーファーストの荻野みどり社長は、加工食品ロス問題を解決すべく「#食べ物を棄てない日本計画」という取り組みを進めています。

今回のガイアの夜明けを視聴し初めて知ったのがですが、食品業界には「3分の1ルール」というものが存在しているそうです。賞味期限の3分の1までが小売店への納品期限、次の3分の1が消費者への販売期限とする業界ルールです。

食品業界の「3分の1ルール」により、例えば賞味期間6カ月の食品ならば製造してから2カ月以内に小売店に納品しなければならず、次の2カ月のうちに消費者に売らなければなりません。その期限を過ぎると返品や廃棄処分になってしまいます。

ブラウンシュガーファーストが主導する「#食べ物を棄てない日本計画」では食料・食品を廃棄しないアイデアを募って事業化したり、賞味期限が近いおやつをオフィススペースに提供したり、賞味期限の迫った食品・食材を引取り新商品として販売するなど、フードロスを再定義する取り組みを行っています。

コークッキング社のフードシェアリングサービス「TABETE(タベテ)」も、ブラウンシュガーファースト社の「#食べ物を棄てない日本計画」も、規模が拡大すれば日本のフードロス問題解決にもつながる優れたサービスだと思います。あとは日本人の賞味期限に対するイメージと、流通業界をいかに変えていくかですね。

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